DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

キャパシティプランニングの目的の一つに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して、適切な変更を行うことによって、そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。
  2. イ
    システムの現在の応答時間を調査して、長期的に監視することによって、将来を含めて応答時間を維持することである。
  3. ウ
    ソフトウェアとハードウェアをチューニングして、現状の処理能力を最大限に引き出して、スループットを向上させることである。
  4. エ
    パフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので、特定のリソースの有効利用を向上させることである。
解き方のヒントを見る

目的と判断材料の関係に着目する

考える際は、扱われている情報が何の判断につながるのか、という一点に着目しましょう。用語の印象だけで結び付けず、情報と判断の間にどのようなつながりがあるかを、自分の言葉で整理してみてください。

この問題で問われていること

この話題では、情報と判断のつながりを意識して考えてみましょう。目に入る語句だけを手掛かりにせず、そこで扱う情報がどの判断に関係するのかを問い直し、結び付きの理由を確かめてください。

視点

情報を扱う活動を理解するときは、情報そのものと、それを用いて行う判断との関係を意識すると整理しやすくなります。その結び付きを、与えられた内容から説明できるか確かめましょう。

確認ポイント

  • 扱われる情報と判断のつながりを意識しているか
  • そのつながりを用語の印象だけで決めていないか
  • 結び付きの理由を与えられた内容から説明できるか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。キャパシティプランニングは、現在の性能や利用状況を把握し、将来の負荷を見込んで必要な処理能力や資源を計画する活動です。将来を含めて応答時間を維持するという目的が適切です。

応答時間を維持するための計画

キャパシティプランニングでは、現在の応答時間や資源の利用状況を把握し、負荷の変化を見通して必要な処理能力を計画します。イの「現在の応答時間を調査して、長期的に監視する」ことは、その計画の基礎になります。「将来を含めて応答時間を維持する」という目標が、目的の一つとして適切です。実際には、監視結果に基づく資源の増強なども検討します。

性能改善との比較

アは最も影響するボトルネックの解消、ウはチューニングによる現状の処理能力とスループットの向上を説明しています。エは原因をリソースの過剰使用と捉え、特定のリソースの有効利用を目標としています。これらは現在の性能や資源利用の改善に関する記述であり、将来の負荷を考慮して必要な処理能力を計画する目的とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目し、変更によって影響を低減又は排除する内容です。これは局所的な性能改善の説明であり、将来の負荷も考慮して必要な処理能力を計画する目的とは異なります。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。現在の応答時間を調査し、長期的な監視によって将来も応答時間を維持するという目的が適切です。キャパシティプランニングは、負荷の変化を見通し、必要な処理能力や資源を計画して要求される性能を維持します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ソフトウェアとハードウェアをチューニングし、現状の処理能力を最大限に引き出してスループットを向上させる内容です。これは現在の性能を改善するチューニングの説明であり、将来の需要を見込んで必要な処理能力を計画する目的とは異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。リソースの過剰使用を原因とし、特定のリソースの有効利用を向上させるという記述です。性能問題の原因は過剰使用に限らず、この記述は特定の資源の利用改善にとどまります。将来の負荷と必要な処理能力を見積もり、性能を維持する計画の目的を表していません。

学習のポイント

将来の性能維持を目指す能力計画と、現在の性能を改善するチューニングの違いを押さえましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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