DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和5年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問11

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IPv4ネットワークにおけるマルチキャストの使用例に関する記述として、適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    LANに初めて接続するPCが、DHCPプロトコルを使用して、自分自身に割り当てられるIPアドレスを取得する際に使用する。
  2. イ
    ネットワーク機器が、ARPプロトコルを使用して、宛先IPアドレスからMACアドレスを得るためのリクエストを送信する際に使用する。
  3. ウ
    メーリングリストの利用者が、SMTPプロトコルを使用して、メンバー全員に対し、同一内容の電子メールを一斉送信する際に使用する。
  4. エ
    ルータがRIP-2プロトコルを使用して、隣接するルータのグループに、経路の更新情報を送信する際に使用する。
解き方のヒントを見る

利用場面を整理する視点

IPv4マルチキャストの利用場面を考えるときは、通信の目的と参加者の関係に注目し、誰が誰へどのような範囲で情報を届けたいのかを整理して判断する。個別通信や全体への通知との違いも、役割の観点から見比べる。

この問題で問われていること

送信者と受信者の数だけでなく、受信対象が固定されているか、必要な参加者だけに同じ情報を届ける設計かという観点に絞り、各選択肢の利用目的を読み取る。

視点

通信方式を暗記した定義だけで決めず、情報を受け取る対象者の関係と、同じ内容を共有する必要性を中心に整理すると、利用場面の適合性を比較しやすくなります。

確認ポイント

  • 情報を受け取る対象者の関係に注目する
  • 同じ内容を共有する必要があるか確認する
  • 通信の目的と届けたい範囲を照合する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

IPv4マルチキャストは、特定のグループに参加する複数の機器へ同じ情報を送信する方式です。RIP-2では、ルータが経路情報を交換するためにマルチキャストを利用する。

理由

RIP-2は、隣接ルータのグループに対して経路更新情報を送信する際、IPv4マルチキャストアドレスを利用する。特定の参加者群へ同じ情報を届けるというマルチキャストの特徴に合致する。

比較

DHCPやARPの初期要求はブロードキャストとして扱われ、メーリングリストの電子メールはSMTPによる通常のメール配送です。これらはIPv4マルチキャストの使用例ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。DHCPでLANに初めて接続したPCが自分のIPアドレスを取得する際は、通信相手がまだ確定していないため、ネットワーク全体に届けるブロードキャストが用いられる。特定グループ宛てのマルチキャストではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。ARPのリクエストは、宛先IPアドレスに対応するMACアドレスを知るため、同一ネットワーク上の機器全体へ問い合わせるブロードキャストで送信される。複数の参加者グループへ届けるマルチキャストとは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。メーリングリストでは、SMTPを用いたメール配送によって同じ内容を各メンバーへ届ける。メールサーバが宛先ごとに配送する仕組みであり、IPv4ネットワーク上のマルチキャストで一斉配信する例ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。RIP-2では、ルータが経路更新情報を隣接ルータのグループへ送信するため、IPv4マルチキャストを利用する。特定のグループに属する複数の相手へ同一情報を届けるため、マルチキャストの使用例に該当する。

学習のポイント

マルチキャスト、ブロードキャスト、ユニキャストの違いと、代表的な利用プロトコルを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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