DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和4年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問28
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア1 台のサーバ上で複数の OS を動かし,複数のサーバとして運用する仕組み
- イ仮想世界を現実かのように体感させる技術であり,人間の複数の感覚を同時に刺激することによって,仮想世界への没入感を与える技術のこと
- ウ現実世界のデータを収集し,仮想世界で分析・加工して,現実世界側にリアルタイムにフィードバックすることによって,付加価値を創造する仕組み
- エ電子データだけでやり取りされる通貨であり,法定通貨のように国家による強制通用力をもたず,主にインターネット上での取引などに用いられるもの
解き方のヒントを見る
用語の中核要素で概念を見分ける
似た印象を与える情報システム関連の用語は、共通する要素が多いため、表面的な言葉だけでは区別しにくくなります。各用語が成り立つために欠かせない中核の要素は何か、という一点に絞って確認しましょう。周辺的な特徴に引きずられないことが大切です。
この問題で問われていること
この問題で問われているのは、ある概念を他の情報システムの形態と区別する力です。注目する要素が、その概念の定義に本質的に含まれるものかを見極める視点が求められます。他の形態にも共通する一般的な性質にすぎない場合は、区別の根拠になりません。
視点
情報システムの形態を表す用語どうしでは、使われる技術要素(ネットワーク、データ処理など)が重なり合うことがよくあります。そのため、技術名だけでは区別できません。区別の手がかりになるのは、その用語を定義づける本質的な条件です。ある特徴が他の形態にも同じように当てはまるなら、それは区別の決め手にはなりません。まず各用語の定義を自分の言葉で一文にして言えるかを確かめてから検討すると、判断がぶれにくくなります。
確認ポイント
- その概念の定義を、暗記した言い回しに頼らず、自分の言葉で一文にまとめられるか
- 注目している特徴が、比較対象となる他のシステム形態にも共通して当てはまるものではないか
- 技術名や流行語の印象ではなく、定義の本質的な条件に基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
CPSは、現実世界のデータを収集して仮想世界で分析・加工し、その結果を現実世界へリアルタイムにフィードバックして付加価値を生む仕組みなので、正解はウだよ。
理由
CPS(サイバーフィジカルシステム)では、センサなどを使って現実世界(フィジカル空間)のデータを集め、仮想世界(サイバー空間)で分析・加工するよ。そして、その結果を現実世界へリアルタイムに返すことで、新しい付加価値を生み出すんだ。選択肢ウは、この「収集→分析・加工→フィードバック」の流れをそのまま説明しているね。
比較
アはサーバ仮想化、イはVR(バーチャルリアリティ)、エは仮想通貨(暗号資産)の説明だよ。どれも「仮想」に関わる用語だけれど、現実世界と仮想世界の間でデータを循環させて価値を生み出すCPSとは、目的も仕組みも異なるよ。
選択肢ア
これは不正解だよ。1台のサーバ上で複数のOSを動かし、複数のサーバとして運用する仕組みは、サーバ仮想化の説明だね。物理的な資源を論理的に分けて効率よく使うための技術なので、現実世界のデータを集めて分析し、その結果を現実世界へ返すCPSとは、目的も構造も異なるよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。仮想世界を現実のように体感させ、人間の複数の感覚を同時に刺激して没入感を与える技術は、VR(バーチャルリアリティ)の説明だね。人が仮想世界に入り込む体験を作る技術なので、現実世界のデータを仮想世界で分析し、現実世界へフィードバックするCPSとは方向性が異なるよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。CPSは、センサなどで現実世界(フィジカル空間)のデータを集め、仮想世界(サイバー空間)で分析・加工し、その結果を現実世界へリアルタイムにフィードバックすることで付加価値を生み出す仕組みだよ。この選択肢は、その循環をそのまま説明しているね。
選択肢エ
これは不正解だよ。電子データだけでやり取りされ、法定通貨のような国家による強制通用力をもたず、主にインターネット上の取引で使われる通貨というのは、仮想通貨(暗号資産)の特徴だね。これは決済手段に関する概念なので、現実世界と仮想世界を連携させるCPSとは別物だよ。
学習のポイント
CPSを、サーバ仮想化、VR、仮想通貨(暗号資産)といった「仮想」に関わるほかの用語と区別して理解しよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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