DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和4年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ACID 特性の四つの性質に含まれないものはどれか。

選択肢

  1. ア
    一貫性
  2. イ
    可用性
  3. ウ
    原子性
  4. エ
    耐久性
解き方のヒントを見る

トランザクション特性の見分け方

各選択肢を読んだら、まず説明の対象が一つの処理内部なのか、処理同士の関係なのか、完了後の扱いなのかを見極め、同じ観点で比較して用語との対応を確認しましょう。表面的な語感だけで判断しないことが重要です。

この問題で問われていること

確認する観点は、選択肢がトランザクションのどの局面や境界を説明しているかに絞ります。実行中・終了時などの表現を拾い、説明対象を一貫した軸で整理してください。

視点

用語の意味を直接当てはめる前に、各記述が扱う対象と時間的な範囲を同じ基準で整理し、説明の焦点が一致しているかを比べます。

確認ポイント

  • 選択肢が説明している対象の範囲を確認する
  • 処理のどの局面に関する記述かを整理する
  • 各記述を同じ比較軸に置いて意味の対応を確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

ACIDは、原子性、一貫性、分離性、耐久性の四つの性質を表します。可用性はサービスを継続して利用できる度合いを示す概念であり、ACIDの構成要素には含まれない。

理由

ACIDはトランザクションの性質であり、Atomicity(原子性)、Consistency(一貫性)、Isolation(分離性)、Durability(耐久性)の頭文字を取ったもの。可用性はシステムやサービスが利用可能な状態を保つ度合いで、ACIDには含まれない。

比較

原子性は処理を全て実行するか全く実行しないかを保証し、一貫性は整合性を保つ。分離性は同時実行の影響を適切に分離し、耐久性はコミット済みの結果を障害後も保持する。これらと可用性を混同しないことが重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。一貫性はConsistencyに対応し、ACIDを構成する性質の一つである。トランザクションの実行前後で、データベースが定められた整合性制約を満たす状態へ保たれることを表すため、ACIDに含まれないという説明には該当しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。可用性は、システムやサービスを必要なときに利用できる度合いを示す性質である。ACIDが表す原子性、一貫性、分離性、耐久性の構成要素ではなく、トランザクションの性質とは異なるため、含まれないものに該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。原子性はAtomicityに対応し、ACIDを構成する性質の一つである。トランザクションを途中までだけ反映させず、全て成功するか、失敗時には全て取り消すかのように扱う性質なので、ACIDに含まれる。

選択肢エ

これは不正解だよ。耐久性はDurabilityに対応し、ACIDを構成する性質の一つである。トランザクションがコミットされた後、その結果が障害や再起動の後も失われないように保持されることを示すため、ACIDに含まれる。

学習のポイント

ACIDの各頭文字と、可用性など他の信頼性指標との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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