DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和3年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

OSI 基本参照モデルのネットワーク層で動作し、“認証ヘッダ(AH)”と“暗号ペイロード(ESP)”の二つのプロトコルを含むものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IPsec
  2. イ
    S/MIME
  3. ウ
    SSH
  4. エ
    XML 暗号
解き方のヒントを見る

通信の保護範囲を見極める視点

各選択肢の用語を暗記で判断せず、通信のどの範囲を対象にし、どの段階で働く仕組みとして説明しているかを同じ基準で見比べ、特徴の違いを整理しましょう。

この問題で問われていること

今回の確認点は、説明されている保護の対象範囲と適用される位置が一貫しているかです。各候補をこの一点に絞って読み、名称や印象だけで判断しないようにします。

視点

各候補を、通信のどの範囲とどの段階に関係する説明として述べているかという一点に絞って読み比べます。用語の印象ではなく、対象と位置の対応を確認しましょう。

確認ポイント

  • 保護対象として説明される通信の範囲を確認する
  • 仕組みが働く段階や位置の説明に注目する
  • 対象範囲と適用位置の組み合わせを一貫して比較する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

認証ヘッダ(AH)と暗号ペイロード(ESP)は、IP通信を保護するIPsecを構成する二つのプロトコルです。IPsecはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、通信相手の認証やデータの完全性、機密性を確保します。

理由

AHとESPは、ネットワーク層でIPパケットを保護するIPsecに含まれるプロトコルです。したがって、設問の二つのプロトコルを含むものはIPsecです。

比較

他の選択肢は、電子メールの保護、遠隔ログイン、またはデータ形式の暗号化に関係する技術であり、AHとESPを含むネットワーク層のプロトコル体系ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。IPsecは、IP通信を保護するネットワーク層のセキュリティプロトコル群であり、認証ヘッダ(AH)と暗号ペイロード(ESP)を含む。設問が示す二つのプロトコルを同じ体系で扱うため、この選択肢が該当する。

選択肢イ

これは不正解だよ。S/MIMEは電子メールの内容を保護するための技術であり、ネットワーク層でIPパケットを保護するプロトコル体系ではない。したがって、認証ヘッダ(AH)と暗号ペイロード(ESP)を含むものには該当しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。SSHは、主に遠隔ログインや安全な通信を実現するためのプロトコルである。IPsecの構成要素としてAHとESPを含むネットワーク層のプロトコルではないため、設問の条件とは一致しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。XML暗号はXML形式のデータを暗号化するための技術であり、IP通信全体をネットワーク層で保護するプロトコル群ではない。AHとESPを含む仕組みではないので、設問の答えにはならない。

学習のポイント

ネットワーク層のセキュリティプロトコルと、上位層で利用されるセキュリティ技術を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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