DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成31年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア12
- イ13
- ウ14
- エ15
解き方のヒントを見る
バックアップ媒体数の見積り方
媒体数の見積りでは、各バックアップをいつ取得し、どの時点まで保管が必要で、いつ再利用できるようになるのかを、問題文の条件に沿って時系列で整理することが検討の出発点になります。
この問題で問われていること
この種の問題で問われやすいのは、媒体が「使用中」から「再利用可能」へ移る条件です。問題文に示された保管期間や世代数などの運用条件を読み取り、その条件を一つの基準として一貫して適用できているかを確認してください。
視点
媒体数の見積りは、取得のたびに媒体を足し合わせるだけでは決まりません。ある時点で同時に保管しておく必要がある媒体がいくつあるかを数える考え方が基本です。そのためには、媒体を再利用してよいかどうかを判断する基準を、問題文の前提から読み取っておく必要があります。何を復元できる状態で残すべきかも、一般論ではなく問題文の定義や前提に従って判断しましょう。
確認ポイント
- 問題文が求める保管期間・保管世代・再利用の可否などの運用条件を、自分の言葉で書き出せているか
- 取得の周期と保管の条件を時系列に並べ、各時点で保管中の媒体を追跡できているか
- 数えている対象が「取得回数」ではなく「同時に保管が必要な媒体」になっているかを見直したか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
本日が10月31日のような月末日には4月30日の状態まで戻す必要があり、4月〜10月の7か月分について、各月のフル用1本と差分用1本を同時に保管しなければならない。そのため、必要なテープは最少で14本になる。
理由
ある日の状態に戻すには、その月1日のフルバックアップ(1本)と、その日までの差分を追記した当月の差分テープ(1本)の両方が必要だよ。必要な期間が最も長くなるのは月末日で、例えば10月31日には4月30日の状態まで戻せる必要があるから、4月〜10月の7か月分を保管しなければならない。式にすると、7か月 ×(フル用1本/月 + 差分用1本/月)= 14本だよ。
再利用
11月1日になると、戻す必要があるのは5月1日の状態までになる。4月分の2本は不要になり、11月分として再利用できるから、常に14本あれば運用を続けられるよ。
比較
12本は14本より2本少なく、13本は1本少ないので、7か月分のどこかでフルと差分の組がそろわない。15本でも運用はできるけれど、最少本数ではないよ。
選択肢ア
これは不正解だよ。必要数は7か月×2本=14本なので、12本では合計2本足りない。不足の内訳はフル用と差分用の配分によって変わり、例えばそれぞれ6本ずつなら両方とも1本ずつ足りなくなる。どの配分でも、10月31日の時点で4月〜10月の各月についてフル用と差分用の組を全部はそろえられないから、条件(3)を満たせないよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。13本は必要数の14本より1本少ない。4月〜10月の7か月分に必要なフル用7本と差分用7本のどちらかが1本欠けるため、例えば10月31日の時点で、どこかの月でフルと差分の組がそろわない。その結果、その月の指定日の状態に戻せなくなるよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。必要な期間が最も長くなるのは月末日で、例えば10月31日には4月30日の状態まで戻せる必要がある。そのため4月〜10月の7か月分について、1日のフル用1本と当月の差分用1本が要る。7か月×(1本+1本)=14本になるよ。11月1日には4月分の2本が不要になるので、それを再利用すれば14本で運用を続けられるんだ。
選択肢エ
これは不正解だよ。15本でも運用自体はできるけれど、問われているのは最少本数だよ。条件(3)を満たすために同時に保管する必要があるのは、4月〜10月のような7か月分×2本=14本だけ。15本はそれより1本多く、余分なテープを含んでいることになるよ。
学習のポイント
復元に必要なテープの組合せと、同時に保管すべき月数を正しく数えること。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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