DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成31年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アあるデータから結果を求める処理を,人間の脳神経回路のように多層の処理を重ねることによって,複雑な判断をできるようにする。
- イ大量のデータからまだ知られていない新たな規則や仮説を発見するために,想定値から大きく外れている例外事項を取り除きながら分析を繰り返す手法である。
- ウ多様なデータや大量のデータに対して,三段論法,統計的手法やパターン認識手法を組み合わせることによって,高度なデータ分析を行う手法である。
- エ知識がルールに従って表現されており,演繹手法を利用した推論によって有意な結論を導く手法である。
解き方のヒントを見る
学習の仕組みを整理する視点
ディープラーニングを考えるときは、個別の用語や印象だけで判断せず、学習に使う情報、処理の流れ、得られる結果の関係を順に整理し、全体像の中で位置付けを確認しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、技術の名称から連想で決めるのではなく、入力される情報と学習・推論の役割がどのようにつながるかという一つの観点に絞って、説明全体の整合性を確かめてください。
視点
学習対象を捉える際は、何を材料として扱い、どの段階で規則性を取り出し、最終的に何を判断する仕組みなのかを分けて考えます。用語の知名度ではなく、説明の焦点が一貫しているかを見ましょう。
確認ポイント
- 入力される情報と、そこから導かれる結果の関係を確認する。
- 学習する段階と、学習後に利用する段階を混同していないか見る。
- 説明が技術の役割そのものに焦点を当てているか確かめる。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ディープラーニングは、人間の脳神経回路を参考にした多層の処理によって、データから複雑な特徴を学習し、判断や結果の導出を行う手法です。
理由
ディープラーニングは、入力されたデータに対して複数の層で処理を重ね、単純な特徴からより複雑な特徴を捉えられるようにする手法です。その説明に合うのがアです。
比較
イは例外事項を除きながら規則や仮説を発見する分析方法、ウは複数の分析手法を組み合わせる高度なデータ分析、エはルールと演繹による推論の説明です。いずれもディープラーニングそのものの説明ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ディープラーニングは、人間の脳神経回路を参考にした多層の処理を重ね、データから複雑な特徴を捉えて判断や結果の導出を行う手法です。この記述はその基本的な特徴を正しく表しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。大量のデータから規則や仮説を発見することや、想定値から大きく外れた例外を除いて分析することは、この選択肢が説明する分析の進め方です。多層の処理で学習するディープラーニングの定義とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。三段論法、統計的手法、パターン認識手法を組み合わせて高度なデータ分析を行うという説明は、広い意味での分析手法の特徴です。多層の処理を用いてデータから特徴を学習する説明にはなっていません。
選択肢エ
これは不正解だよ。知識をルールとして表現し、そのルールに基づく演繹によって結論を導くのは、規則ベースの推論に関する説明です。ディープラーニングは、あらかじめ表現されたルールによる推論を定義するものではありません。
学習のポイント
多層処理による学習と、統計分析やルール推論を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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