DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成29年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア暗号化通信に利用する共通鍵を生成し,認証局の公開鍵を使って暗号化する。
- イ暗号化通信に利用する共通鍵を,認証局の公開鍵を使って復号する。
- ウサーバ証明書の正当性を,認証局の公開鍵を使って検証する。
- エ利用者が入力して送付する秘匿データを,認証局の公開鍵を使って暗号化する。
解き方のヒントを見る
TLS証明書検証の確認視点
TLSのサーバ証明書を考えるときは、提示された情報をどの主体が、どの順序で、どの条件と照合するかに注目し、単一の項目だけで判断せず、検証全体のつながりを整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの焦点として、検証の各段階で、確認対象と判断の根拠となる情報が対応しているかを追い、前後の手順に矛盾がないか、表面上似た確認を混同していないか、丁寧に見比べましょう。
視点
暗号技術の手順を読む際は、登場する情報、確認する主体、判断の順序を切り分け、各段階が何を確かめるためのものかを整理します。個別の結論を先に決めず、手順同士の関係と全体の整合性に注目しましょう。
確認ポイント
- 各確認項目が、どの情報を根拠にしているかを対応づける
- 検証の順序を追い、前段の結果が後段の判断にどう関わるかを整理する
- 一つの条件だけで結論を出さず、全体の整合性を確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
TLSでサーバ証明書を受け取ったPCは、証明書が信頼できる認証局によって発行され、内容が改ざんされていないかを確認する。その確認に認証局の公開鍵を用いるため、正しいのはウです。
理由
認証局はサーバ証明書に署名を付けて発行する。PCは証明書を入手した後、認証局の公開鍵を使ってその署名を検証し、証明書の正当性を確認する。この確認により、接続先が証明書に示されたサーバであるかを判断する材料を得る。
比較
認証局の公開鍵は、利用者が送る秘匿データやTLSの暗号化通信に使う共通鍵を直接暗号化・復号するための鍵ではありません。設問が尋ねているのは、サーバ証明書を入手した後に行う処理であり、証明書の正当性確認と通信内容の暗号化を区別することが重要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。アは、暗号化通信に利用する共通鍵を生成し、認証局の公開鍵を使って暗号化するとしている。しかし設問で認証局の公開鍵を使う対象は、共通鍵そのものではなく、入手したサーバ証明書の正当性を確認する処理である。したがって、鍵の用途と確認の対象が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。イは、暗号化通信に利用する共通鍵を認証局の公開鍵で復号するとしている。認証局の公開鍵を使う場面は、共通鍵の復号ではなく、サーバ証明書が正当なものかを確かめる処理である。よって、公開鍵の用途を共通鍵の復号とした点が誤りである。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ウは、PCがサーバ証明書を入手した後、認証局の公開鍵を使ってサーバ証明書の正当性を検証するとしている。認証局の公開鍵は、証明書に付された認証情報を確認し、証明書を信頼してよいかを判断するために用いられる。設問の状況と処理内容が一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。エは、利用者が入力して送付する秘匿データを認証局の公開鍵で暗号化するとしている。しかし、設問で認証局の公開鍵を利用する処理は、送信データの暗号化ではなく、入手したサーバ証明書の正当性の検証である。したがって、暗号化する対象と鍵の用途を取り違えている。
学習のポイント
公開鍵の用途を、暗号化と証明書検証に分けて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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