DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成29年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アそれぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに,送信データの衝突が起きた場合は再送する。
- イタイムスロットと呼ばれる単位で分割して,同一周波数において複数の通信を可能にする。
- ウデータ送受信の開始時にデータ送受信のネゴシエーションとして RTS/CTS 方式を用い,受信の確認は ACK を使用する。
- エ伝送路上にトークンを巡回させ,トークンを受け取った端末だけがデータを送信できる。
解き方のヒントを見る
媒体アクセス制御を考える視点
媒体を複数の機器で共有するとき、送信の開始条件や競合時の扱いを整理し、方式名の印象だけで判断せず、どの状況で何を確認するかという一般的な観点から各記述を読み比べます。
この問題で問われていること
一つの通信媒体を複数の機器が利用する場面を想定し、送信権の決まり方と、同時利用が起きた場合の整理方法に注目して、各記述が前提とする考え方を確かめます。個別の用語に引きずられず、共通する軸で考えることが大切です。
視点
共有資源を扱う仕組みは、利用開始の判断、利用が重なったときの扱い、再び利用可能になるまでの考え方を分けて見ると整理しやすくなります。個別の方式を暗記するより、同じ観点で記述を比較しましょう。
確認ポイント
- 誰がいつ利用を開始できるかという観点を確認する
- 利用が重なった場合に、説明の前提がどこに置かれているかを確認する
- 用語の印象ではなく、媒体共有の調整という観点と記述全体が整合するかを確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
CSMA/CDは、共有伝送路でキャリアを検知しながら送信し、送信中に衝突を検出した場合は再送するメディアアクセス制御方式です。
理由
CSMA/CDはCarrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略です。各ステーションは媒体の使用状況を確認して送信し、送信中に衝突を検出すると送信をやり直す。したがって、キャリア検知と衝突発生時の再送を述べたアが適切です。
比較
イはタイムスロットによる時間分割多重、ウはRTS/CTSやACKを用いる無線LANなどの方式、エはトークンを順番に受け渡すトークンパッシング方式の説明であり、CSMA/CDの特徴とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。CSMA/CDは、共有伝送路で各ステーションが送信前にキャリアを検知し、送信中も衝突を検出する方式である。衝突を検出した場合は送信を中止して再送処理を行うため、提示文はこの方式の基本的な動作を正しく表している。
選択肢イ
これは不正解だよ。タイムスロットと呼ばれる時間単位に分け、同一周波数で複数の通信を行う説明は、時間分割による多重化方式に該当する。CSMA/CDは時間枠を割り当てて衝突を避ける方式ではなく、媒体の検知と衝突検出を用いる方式である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RTS/CTSによる送信前の予約や、受信側からのACKによる確認は、主に無線LANで衝突を避けるために用いられる仕組みである。CSMA/CDの基本動作はRTS/CTSのネゴシエーションやACK確認ではなく、キャリア検知と衝突検出、再送である。
選択肢エ
これは不正解だよ。伝送路上をトークンが巡回し、そのトークンを取得した端末だけが送信できる方式は、トークンパッシング方式の説明である。CSMA/CDではトークンを受け取ることを送信条件とせず、各端末が媒体を検知して送信し、衝突時には再送する。
学習のポイント
CSMA/CDと、時間分割・RTS/CTS・トークン巡回方式を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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