DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成28年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェアの品質特性のうちの保守性に影響するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ソフトウェアが,特定の作業に特定の利用条件でどのように利用できるかを利用者が理解しやすいかどうか。
  2. イ
    ソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追究,及びソフトウェアの修正箇所を識別しやすいかどうか。
  3. ウ
    ソフトウェアに潜在する障害の結果として生じる故障が発生しやすいかどうか。
  4. エ
    ソフトウェアの機能を実行する際に,資源の量及び資源の種類を適切に使用するかどうか。
解き方のヒントを見る

品質特性を見分ける観点の整理

品質特性の区別では、各要因がどの特性に属するかを暗記に頼らず判断する視点が役立ちます。本ヒントでは、その要因が誰のどの作業を支えるものかという一つの観点に絞り、特性の境界を自分で確かめる手順を整理します。

この問題で問われていること

問われているのは、提示された要因がどの品質特性に関係するかの区別です。用語の響きや印象ではなく、その要因によって誰がどの場面で恩恵を受けるのかを手がかりに、特性ごとの境界を捉えることが焦点になります。

視点

品質特性は、ソフトウェアの良さを複数の側面に分けて捉えるための枠組みです。各特性は、評価する立場や評価の場面がそれぞれ異なります。ある要因を分類するときは、その要因が誰のどのような活動に対する評価なのかを先に自分の言葉で書き出します。そのうえで各特性の定義文と照らし合わせると、名称の似た要因同士の混同を防ぎやすくなります。

確認ポイント

  • 各要因について、恩恵を受ける人物が誰かを自分の言葉で書き出したか
  • その要因が効いてくるのがどの作業や場面かを具体的に想定したか
  • 書き出した受益者と場面を、各品質特性の定義と照らし合わせたか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

欠陥の診断や故障原因の追究、修正箇所の識別のしやすさは、保守性の副特性である解析性に当たるので、正答はイです。ほかの選択肢は使用性・信頼性・効率性の副特性に当たります。

理由

JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)で、保守性の副特性の一つである解析性は、欠陥の診断や故障原因の追究、修正箇所の識別ができる能力と定義されています。イの記述はこの解析性に当たり、保守性に影響する要素です。

比較

アは利用者にとっての理解のしやすさで、使用性の副特性である理解性です。ウは潜在する障害から起こる故障の発生しやすさで、信頼性の副特性である成熟性です。エは機能を実行するときの資源の使い方で、効率性の副特性である資源効率性です。どれも保守性の副特性ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。この記述は、特定の作業や利用条件でソフトウェアをどう使えるかを、利用者が理解しやすいかどうかを問うものだよ。JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)では、使用性の副特性である理解性に当たるんだ。利用者から見た分かりやすさの評価なので、保守性に影響する副特性ではないよ。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。欠陥の診断や故障原因の追究、修正箇所の識別のしやすさは、JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)で保守性の副特性とされる解析性の定義に当たるよ。解析しやすいソフトウェアほど保守作業の手間が減るから、保守性に影響する要素として適切だよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。潜在する障害の結果として起こる故障が発生しやすいかどうかは、JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)では信頼性の副特性である成熟性で扱う観点だよ。故障を起こしにくいかという信頼性の評価なので、保守性の副特性には当たらないよ。

選択肢エ

これは不正解だよ。機能を実行するときに資源の量や種類を適切に使うかどうかは、JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)では効率性の副特性である資源効率性の定義に当たるよ。実行時の資源の使い方という効率性の評価なので、保守性の副特性ではないよ。

学習のポイント

品質特性6分類と代表的な副特性(理解性・解析性・成熟性・資源効率性など)の所属を区別すること。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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