DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成28年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アバックアップ取得後でコミット前に中断した全てのトランザクションをロールバックする。
- イバックアップ取得後でコミット前に中断した全てのトランザクションをロールフォワードする。
- ウバックアップ取得後にコミットした全てのトランザクションをロールバックする。
- エバックアップ取得後にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。
解き方のヒントを見る
障害回復の流れを考える視点
障害発生から通常運用へ戻るまでを、各段階の目的と役割の違いに注目して整理しましょう。個別の用語や手順を暗記するより、何を確認するための作業かを考えることが大切です。
この問題で問われていること
一つの観点として、各作業がどの段階でどの役割を担うものかを、問題文に示された流れと照らし合わせて見極めてください。
視点
障害回復では、発生時の対応とその後の確認を混同しないことが重要です。各選択肢について、作業の目的と担当する役割の対応関係に注目して整理しましょう。
確認ポイント
- 各作業が対象としている段階を確認する
- 作業の目的と担当する役割の対応を比べる
- 回復後に必要な確認まで含む説明かを見る
正解と解説を見る
正解
エ
解説
媒体障害からの回復では、まず最新バックアップを復元し、その後にトランザクションログを適用してバックアップ取得後の確定済み更新を反映する。未完了の処理を取り消す操作とは目的が異なる。
理由
バックアップ取得後にコミットされたトランザクションは、バックアップにはまだ反映されていない。しかしログにはその更新履歴が残っているため、ログを使って更新を再適用し、障害直前に近い状態へ進める。この処理がロールフォワードです。
比較
コミット前に中断したトランザクションは未完了なので、通常は回復時に取り消す対象となる。一方、コミット済みのトランザクションを取り消すロールバックは、今回のように確定済み更新を復元する目的には適さない。
選択肢ア
これは不正解だよ。バックアップ取得後でコミット前に中断したトランザクションは、処理が完了していないため、回復時には取り消す側の対象になる。ログを用いて確定済みの更新を復元する操作とは異なり、設問が尋ねる処理には該当しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。バックアップ取得後でコミット前に中断したトランザクションは、確定していないので、その更新を再適用して反映させる対象ではない。ロールフォワードは、バックアップ後に確定した更新を進めて反映する回復処理である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。バックアップ取得後にコミットしたトランザクションは、処理が確定しているため、回復時に取り消す対象ではない。バックアップに不足している確定済み更新は、ログを使って反映させる必要があり、ロールバックでは目的と逆になる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。最新バックアップを復元しても、バックアップ取得後にコミットされた更新はまだ反映されていない。その更新履歴をトランザクションログから読み取り、復元したデータベースへ再適用して障害前の状態に近づける操作がロールフォワードである。
学習のポイント
ロールフォワードとロールバックの対象および実施目的を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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