DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成26年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

営業債権管理業務に関する内部統制のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    売掛金回収条件の設定は,営業部門ではなく,審査部門が行っている。
  2. イ
    売掛金の消込み入力と承認処理は,販売を担当した営業部門が行っている。
  3. ウ
    顧客ごとの与信限度の決定は,審査部門ではなく,営業部門の責任者が行っている。
  4. エ
    値引き又は割戻しの処理は,取引先の実態を熟知している営業部門の担当者が行っている。
解き方のヒントを見る

統制のつながりを点検する視点

営業債権に関する統制を考えるときは、個別の処理結果だけでなく、担当者の役割、確認の時点、記録の残り方が一貫して結び付いているかを、業務の流れに沿って順に見直します。

この問題で問われていること

一つの取引が発生してから記録・確認・事後対応へ進む流れを思い描き、誰が何を確認し、その根拠を後から追える状態かという観点だけに絞って、落ち着いて整理しましょう。

視点

統制を評価するときは、業務の流れを時系列に置き、担当と確認の関係、記録の所在、例外が起きた場合の扱いを同じ枠組みで照合します。個々の文言の印象ではなく、手続と証跡が対応しているかを確認することが重要です。

確認ポイント

  • 業務の各段階で、担当と確認者の関係が追跡できるか
  • 実施した確認を後から確かめられる記録が残るか
  • 通常と異なる事象への対応経路が整理されているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

営業債権管理では、販売を進める部門と信用判断・入金・金額調整を監督する部門を分離し、相互けん制で不正や誤りを防ぐことが重要です。

理由

売掛金回収条件や与信限度は、販売を優先する営業部門から独立した立場で審査することが望ましい。営業部門だけに判断を任せると、過大な信用供与や回収条件の緩和が行われるおそれがある。

比較

入金の消込み、承認、値引き・割戻しの処理も、販売担当者が単独で行うと誤りや不正を発見しにくい。担当者や承認者を分け、記録と判断を相互に確認できる体制が適切です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。営業部門は販売促進を担うため、自部門に有利な回収条件を設定する利害が生じます。そこで、売掛金回収条件の設定を審査部門が担当し、営業部門から分離することで、与信判断の客観性と不正・過度な条件設定の抑止を図れます。

選択肢イ

これは不正解だよ。売掛金の消込み入力と承認処理を、販売を担当した営業部門が一貫して行うと、入金の付替えや未回収の隠蔽を発見しにくくなります。入力担当と承認担当、さらに販売担当を分離し、相互けん制が働く体制にする必要があります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。顧客ごとの与信限度は、販売拡大を優先しがちな営業部門だけで決めるのではなく、審査機能など独立した立場で評価する必要があります。営業部門の責任者に委ねる記述は、客観的な信用判断と職務分掌に反します。

選択肢エ

これは不正解だよ。値引きや割戻しは売上金額や回収額を変えるため、取引先を熟知する営業担当者が単独で処理すると、過大な値引きや架空の割戻しを防ぎにくくなります。申請内容の承認や記録確認を別の権限者が行う統制が必要です。

学習のポイント

職務分掌と相互けん制による営業債権管理の考え方を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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