DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成26年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
  2. イ
    フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
  3. ウ
    フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。
  4. エ
    ログ情報によって復旧するときの処理時間が平均して約2倍になる。
解き方のヒントを見る

バックアップと復旧を考える視点

バックアップと復旧を整理するときは、何を保存し、どの時点へ戻せるか、障害後にどの状態まで再現できるかという関係に着目し、用語を個別に暗記せず役割の違いを順に確認します。

この問題で問われていること

選択肢を比べる際は、保存のための仕組みと、障害発生後に利用可能な状態へ戻す手順が同じ役割として扱われていないかを確認し、時間・対象・到達状態の対応だけを整理します。

視点

保存対象、復旧時点、復旧後の状態という三つの観点を分けて整理すると、関連する用語の役割や前後関係を落ち着いて比較できます。個々の方式名より、目的と結果のつながりに注目しましょう。

確認ポイント

  • 保存対象と復旧後に必要な状態が、同じ観点で整理されているか確認する。
  • 障害が起きた時点と、戻したい時点の関係を時系列で確認する。
  • 仕組みの目的と、実施後に期待される結果を分けて書き出す。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

フルバックアップの間隔を2倍にしても、各回に保存するデータベース全体の大きさは基本的に変わりません。しかし、前回のフルバックアップから障害発生時点までに適用すべきログ情報は平均して増えるため、ログを用いた復旧処理の時間は約2倍になります。

理由

フルバックアップは、取得した時点のデータベース全体を保存します。取得間隔を今までの2倍にしても、データベースの総容量や1回のバックアップ対象が直ちに2倍・半分になるわけではありません。

復旧への影響

フルバックアップの間隔が長くなると、前回のフルバックアップ以後に発生した更新をログから反映する範囲が広がります。更新頻度が一定であれば、復旧時に処理するログ量と処理時間は平均して約2倍になると考えられます。

選択肢ア

これは不正解だよ。フルバックアップは取得時点のデータベース全体を保存する方式なので、取得間隔を2倍にしても、1回に保存する対象が自動的に2倍になるわけではない。増えるのは主に次回取得までに蓄積する更新ログである。

選択肢イ

これは不正解だよ。取得間隔を長くしても、フルバックアップ1回分が保存するのはその時点のデータベース全体であり、対象データが約半分になる理由はない。間隔の変更は、1回のフルバックアップ容量よりも、ログの蓄積範囲に影響する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。データベースの容量やバックアップ方式が同じなら、フルバックアップ1回で読み書きするデータ量は基本的に変わらない。そのため、取得間隔を2倍にしただけで、1回の平均実行時間が約2倍になるとはいえない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。フルバックアップの間隔を2倍にすると、前回のフルバックアップ後に発生した更新をログから反映する範囲が広がる。更新が一定頻度で行われるなら、復旧時に処理するログ量が平均して約2倍となり、処理時間も約2倍になる。

学習のポイント

フルバックアップとログによる復旧の役割の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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