DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成26年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    MTBFとMTTRは,稼働率が0.5のときに等しくなる。
  2. イ
    MTBFは,システムが故障してから復旧するまでの平均時間を示す。
  3. ウ
    MTTRは,MTBFに稼働率を掛けると求めることができる。
  4. エ
    MTTRは,システムに発生する故障と故障の間隔の平均時間を示す。
解き方のヒントを見る

信頼性指標を比べるための視点

各指標をその名前だけで判断せず、何を対象に、どの期間を観測し、どの単位で表しているかを同じ基準で読み比べることに集中しましょう。文章中の条件と定義の対応を確認し、印象ではなく測定対象の違いを丁寧に整理します。

この問題で問われていること

この問題では、数値の大小や用語の印象から結論を急がず、各記述が示す対象・観測期間・単位・条件を読み取り、同じ観点で対応づけられるかを確認することに焦点を置きます。

視点

信頼性を表す指標は、測定対象、観測の切り口、時間や回数などの単位、前提条件が異なると意味も変わります。まず文章の定義を分解し、比較している対象が一致しているかを確かめたうえで、数値や表現を読み進めます。

確認ポイント

  • 指標が観測している対象は何か
  • 観測期間や条件はそろっているか
  • 数値の単位と比較の基準は一致しているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

MTBFは平均故障間隔、MTTRは平均修復時間を表し、稼働率は両者の関係から求められます。稼働率が0.5となる条件を式で確認すると、適切な記述を判断できます。

稼働率の関係式

稼働率は、MTBFをMTBFとMTTRの和で割って求めます。単位を時間とすると、稼働率=MTBF[時間]÷(MTBF[時間]+MTTR[時間])です。稼働率が0.5の場合は、MTBF=MTTRとなります。

用語の比較

MTBFはMean Time Between Failuresの略で、故障と故障の間隔の平均時間です。MTTRはMean Time To Repairの略で、故障してから復旧するまでの平均時間を示します。両者の定義を取り違えないことが重要です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。稼働率は、MTBFをMTBFとMTTRの和で割った値です。稼働率が0.5なら、MTBF[時間]÷(MTBF[時間]+MTTR[時間])=0.5となるため、両者は等しくなります。

選択肢イ

これは不正解だよ。MTBFは、システムが正常に動作している時間から次の故障までの平均的な間隔、つまり平均故障間隔です。故障してから復旧するまでの平均時間はMTTRであり、指標の定義が異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。稼働率はMTBF[時間]÷(MTBF[時間]+MTTR[時間])で表されます。この式を変形すると、MTTRはMTBF×(1−稼働率)÷稼働率となるため、MTBFに稼働率を掛けるだけでは求められません。

選択肢エ

これは不正解だよ。MTTRは、故障発生から復旧までに要する平均時間を示す指標です。システムに発生する故障と故障の間隔の平均時間はMTBFが示します。したがって、二つの指標の定義が入れ替わっています。

学習のポイント

MTBF・MTTRの定義と稼働率の関係式を正確に覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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