DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成25年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

音声などのアナログデータをディジタル化するために用いられるPCMで,音の信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理はどれか。

選択肢

  1. ア
    逆量子化
  2. イ
    標本化
  3. ウ
    符号化
  4. エ
    量子化
解き方のヒントを見る

処理段階を見分けるための視点

音声を扱う処理を考えるときは、入力された情報がどの段階で、どのような対象へ変換・整理されるものかに注目し、各候補の役割を問題文の記述と照らし合わせて確認します。

この問題で問われていること

一つの観点として、処理の前後で何が変化しているのかを整理してください。扱う情報の状態、変換の目的、処理が行われる順序を読み取り、名称の印象だけで判断しないことが大切です。

視点

候補を比較する際は、処理そのものの細かな内容を暗記から当てはめるのではなく、入力と出力の関係を抽象的に捉えます。説明中で示される対象と目的が、どの段階を指しているかを確認しましょう。

確認ポイント

  • 処理の前後で、扱われる情報の状態がどう表現されているかを確認する。
  • 記述されている変化が、入力・変換・出力のどの関係に関わるかを整理する。
  • 候補名の語感ではなく、問題文に書かれた目的と処理の位置づけを照合する。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

PCMでは、アナログ信号を一定間隔で取り出し、その後に振幅を離散的な値へ近似し、最後にディジタル符号として表現します。設問は最初の時間的な取り出しを問うています。

理由

音声信号を一定の周期で観測し、その時点の振幅値を取り出す処理が標本化です。PCMでは、標本化によって得た値を後続の量子化で段階的な値にし、さらに符号化してディジタルデータにします。

比較

量子化は振幅値を有限個の段階へ対応付ける処理、符号化はその段階をビット列で表す処理です。逆量子化はディジタル値からアナログ値に近い信号を復元する処理であり、標本化とは役割が異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。逆量子化は、ディジタル化の後段で、量子化・符号化されたディジタル値を元の連続的な振幅に近いアナログ値へ戻す処理です。一定周期で入力信号を切り出す工程ではないため、この設問の説明には当てはまりません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。標本化は、音声などのアナログ信号を一定の時間間隔ごとに取り出し、その瞬間の振幅値を得る処理です。PCMではこの後に量子化と符号化を行うため、「アナログ値のまま切り出す」という設問の条件と一致します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。符号化は、量子化によって得られた段階的な値を、0と1などのディジタル符号で表現する処理です。信号を一定周期で取り出す時間的な操作ではなく、既に得られた値をデータ形式へ変換する工程です。

選択肢エ

これは不正解だよ。量子化は、標本化で得られたアナログ振幅値を、あらかじめ定めた有限個の段階のいずれかに対応付ける処理です。一定周期でアナログ値を切り出す処理ではなく、振幅を離散化する工程なので設問とは異なります。

学習のポイント

標本化・量子化・符号化の順序と役割を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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