DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成25年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アキャッシュと主記憶の一貫性(コヒーレンシ)を保ちながら,書込みを行う。
- イキャッシュミスが発生したときに,キャッシュの内容の主記憶への書き戻しを不要にする。
- ウ個々のプロセッサがそれぞれのキャッシュをもつマルチプロセッサシステムにおいて,キャッシュ管理を簡単な回路構成で実現する。
- エプロセッサから主記憶への書込み頻度を減らす。
解き方のヒントを見る
書込み方式の目的を考える
各方式の細かな動作や名称を暗記する前に、書込み処理で何を優先したい設計なのかを見極め、データの扱いや処理効率との関係を同じ観点で整理してみましょう。場面ごとの意図にも目を向けます。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、書込みが発生する場面で設計者が守ろうとしている性質は何かという一点に絞り、その目的と説明の内容が自然につながるかを丁寧に確認してくださいね。
視点
方式名や個別の手順から判断せず、まず書込み処理で守りたい性質を言語化し、その性質と説明の目的が一致しているかを確認する視点です。
確認ポイント
- 書込み直後に設計者が優先したい性質は何か。
- 処理の速さとデータの確実さのどちらに重心がある説明か。
- 説明される目的が、書込み処理全体の設計意図と矛盾していないか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ライトバック方式は、プロセッサからの書込みをいったんキャッシュに反映し、主記憶への更新を後回しにする方式です。これにより、主記憶への書込み頻度を減らせる。
理由
ライトバック方式では、キャッシュ上でデータを更新しても、直ちに主記憶へ書き込まない。更新されたデータがキャッシュから追い出されるなどの必要な時点で書き戻すため、主記憶への書込みを遅延できる。
比較
ライトスルー方式はプロセッサの書込みをその都度主記憶にも反映する。一方、ライトバック方式はキャッシュ上で複数回更新された内容をまとめて書き戻せるので、主記憶への書込み頻度を抑えられる。
選択肢ア
これは不正解だよ。ライトバック方式でも、キャッシュと主記憶の内容が一時的に異なるため、一貫性を保つための管理は必要になる。この文は方式の目的を一貫性の確保と一般化しており、主記憶への書込み回数を減らすという主な狙いを示していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。キャッシュミスなどで置換が必要になったとき、キャッシュ上で更新されたデータがあれば、主記憶へ書き戻す処理が必要になる。ライトバック方式は書き戻しを不要にする方式ではなく、書込みを遅延させる方式なので、文の内容は動作と逆である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。複数プロセッサが個別のキャッシュを持つ場合、各キャッシュと主記憶の整合性を管理する必要があり、ライトバック方式で管理が簡単になるとは限らない。この選択肢はマルチプロセッサの管理容易性を述べており、基本目的とは一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ライトバック方式では、プロセッサの書込みをまずキャッシュに反映し、主記憶への反映を後回しにする。キャッシュ上で複数回更新されたデータも、必要な時点でまとめて書き戻せるため、プロセッサから主記憶への書込み頻度を減らせる。
学習のポイント
ライトスルー方式との違いを、主記憶への書込みタイミングと回数で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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