DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成24年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問29

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

X 社では,(1) ~ (4) に示す算定方式で在庫補充量を決定している。第 n 週の週末時点での在庫量を B[n],第 n 週の販売量を C[n] としたとき,第 n 週の週末に発注する在庫補充量の算出式はどれか。ここで,n は 3 以上とする。 〔在庫補充量の算定方式〕 (1) 週末ごとに在庫補充量を算出し,発注を行う。在庫は翌週の月曜日に補充される。 (2) 在庫補充量は,翌週の販売予測量から現在の在庫量を引き,安全在庫量を加えて算出する。 (3) 翌週の販売予測量は,先週の販売量と今週の販売量の平均値とする。 (4) 安全在庫量は,翌週の販売予測量の10%とする。

選択肢

  1. ア
    (C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n]
  2. イ
    (C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n-1]
  3. ウ
    (C[n-1]+C[n])/2+C[n]×0.1-B[n]
  4. エ
    (C[n-2]+C[n-1])/2+C[n]×0.1-B[n]
解き方のヒントを見る

情報の役割を対応づける視点

在庫を補う考え方を比べるときは、必要量そのものを当てにいくのではなく、どの情報が判断のどの部分に関係するかを整理し、前提同士のつながりと使われ方を注意深く確認します。

この問題で問われていること

一つの観点として、提示された要素が「判断の目的」「判断の時点」「見通しの扱い」のどこに関係するかを、用語の印象ではなく役割の対応関係と前提の整合性から読み取ってください。

視点

方式を判断するときは、まず何を決めるための情報なのかを明確にし、各要素が判断の前提・入力・結果のどこに位置づくかを整理します。単語の一致ではなく、情報同士の関係が一貫しているかを確認すると、概念の混同を避けやすくなります。

確認ポイント

  • 各情報が、判断の目的とどのようにつながっているか。
  • 判断に使う時点や前提が、互いに矛盾していないか。
  • 用語の印象ではなく、情報の役割だけを比較できているか。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

週末に発注し、翌週月曜日に補充するので、翌週の販売予測量に安全在庫を加え、発注時点である第n週末の在庫量を差し引きます。予測は第n−1週と第n週の販売量の平均です。

理由

翌週の販売予測量は、先週と今週の販売量の平均であるため、(C[n−1]+C[n])/2 となる。安全在庫はその10%なので、予測量に安全在庫を加えた量は (C[n−1]+C[n])/2×1.1 です。発注は第n週末に行うため、現在の在庫B[n]を差し引く。したがって補充量は (C[n−1]+C[n])/2×1.1−B[n] となる。

比較

在庫の添字を前週にすると発注時点とずれ、安全在庫を今週の販売量に対して計算すると条件(4)に反する。また、予測に第n−2週を含めると条件(3)の「先週と今週の平均」にならない。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。翌週の販売予測量は第n−1週と第n週の平均、すなわち (C[n−1]+C[n])/2 である。安全在庫はその10%なので予測量は1.1倍となり、発注時点の第n週末在庫B[n]を差し引く。この式は条件(2)〜(4)を満たす。

選択肢イ

これは不正解だよ。販売予測量と安全在庫の計算方法は合っているが、差し引く在庫がB[n−1]になっている。発注は第n週の週末に行うため、現在の在庫量は第n週末のB[n]であり、前週末の在庫を使うと発注時点がずれる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。B[n]を使う点は発注時点と一致するが、安全在庫をC[n]×0.1としている。安全在庫は今週の販売量ではなく、先週と今週の平均から求めた翌週の販売予測量の10%であるため、条件(4)と一致しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。B[n]を差し引く点は適切だが、平均しているのがC[n−2]とC[n−1]で、今週の販売量C[n]を含んでいない。その平均は先週と今週の販売量による翌週予測にならず、さらに安全在庫もC[n]×0.1で条件と異なる。

学習のポイント

販売予測・安全在庫・在庫時点の対応を整理する問題です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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