DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成24年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

業務プロセスを可視化する手法として UML を採用した場合の活用シーンはどれか。

選択肢

  1. ア
    データ中心にプロセスを表現するために,データをエンティティとその属性で表し,エンティティ間の関連を図に示す。
  2. イ
    データの流れによってプロセスを表現するために,データの発生,吸収の場所,蓄積場所,データの処理をデータの流れを示す矢印でつないで表現する。
  3. ウ
    複数の観点でプロセスを表現するために,目的に応じたモデル図法を使用し,オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
  4. エ
    プロセスの機能を網羅的に表現するために,一つの要件に対し発生する事象を条件分岐の形式で記述する。
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業務プロセスを捉える視点

UMLの図を選ぶ前に、業務の流れを誰が、どの順序で、どの情報を介して進めるのかという観点をそろえ、表現の目的と読み手を結び付けて考える。特定の記法名や見た目だけで判断せず、対象範囲を整理してから比較することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、図や記法の名称を暗記するよりも、業務プロセスを可視化する目的と、そこで明らかにしたい関係者・順序・受け渡しの観点を一つの軸にして、各選択肢の説明がその目的に合うかを確認する。

視点

業務プロセスの可視化では、何を共有・分析したいのかを先に定め、対象となる活動の範囲と関係を整理する。図の名称や表面的な特徴だけでなく、読み手が必要とする情報との対応を確かめると、比較の軸がぶれにくい。

確認ポイント

  • 可視化の主な目的が、流れの理解、関係者間の共有、課題の発見のどれに近いかを整理する。
  • 対象とする業務の範囲、関係する主体、活動のつながりが、同じ前提で説明されているか確認する。
  • 選択肢の説明が、想定される読み手に必要な情報を過不足なく伝える観点で書かれているか見直す。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

UMLは、オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールを用い、目的に応じたモデル図法によって複数の観点から対象を表現する。したがって、該当する活用シーンはウです。

理由

UMLは、オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールを用いる。目的に応じたモデル図法を使い分け、業務やシステムを複数の観点から表現できる点が設問の説明と一致する。

比較

アはエンティティと属性、関連を中心に表すデータモデルの説明であり、イはデータの発生・蓄積・処理を矢印でつなぐデータフローの説明です。エは条件分岐による事象の記述で、UMLの活用場面を直接説明していない。

選択肢ア

これは不正解だよ。データをエンティティと属性で表し、エンティティ間の関連を図示する説明は、データの構造を中心に整理する方法を示している。UMLの特徴である、目的に応じた複数のモデル図法と標準化されたオブジェクトモデリングの説明にはなっていない。

選択肢イ

これは不正解だよ。データの発生場所、吸収場所、蓄積場所、処理を矢印で結ぶ説明は、データがどのように流れるかを中心にプロセスを表現する方法である。設問が示すUMLの標準化されたオブジェクトモデリングを説明したものではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。UMLはオブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールを用いる。また、目的に応じたモデル図法を使用して複数の観点からプロセスや対象を表現できるため、設問のUMLの活用シーンに合致している。

選択肢エ

これは不正解だよ。一つの要件に対して発生する事象を条件分岐の形式で記述する説明は、条件による処理や事象の整理に焦点を置いている。UMLを用いて複数の観点から標準化されたモデルを表現するという説明とは異なる。

学習のポイント

UMLの標準記述と、ER図・DFD・条件分岐表現の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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