DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成24年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

安全性や信頼性について,次の方針でプログラム設計を行う場合,その方針を表す用語はどれか。 “不特定多数の人が使用するプログラムには,自分だけが使用するプログラムに比べて,より多くのデータチェックの機能を組み込む。プログラムが処理できるデータの前提条件を文書に書いておくだけでなく,その前提を満たしていないデータが実際に入力されたときは,エラーメッセージを表示して再入力を促すようにプログラムを作る。”

選択肢

  1. ア
    フールプルーフ
  2. イ
    フェールセーフ
  3. ウ
    フェールソフト
  4. エ
    フォールトトレラント
解き方のヒントを見る

安全性と信頼性を考える視点

プログラムの設計方針を読むときは、利用者や運用者が想定外の状況に直面しても、影響を抑えながら確認・修正できるかという観点で、各記述の意図と適用範囲を整理しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、異常や変更が起きた場合に、原因の把握から影響の限定、復旧後の確認までを無理なく行える設計かに注目し、表面的な印象ではなく全体の流れで比較してください。

視点

設計方針を検討する際は、通常時の便利さだけでなく、予期しない入力・障害・変更が生じたときの扱いやすさを軸に、目的、前提、影響範囲、確認可能性を順に整理します。

確認ポイント

  • 想定外の状況が起きたとき、影響を把握しやすく、対応の判断材料が残るか。
  • 設計上の配慮が、特定の場面だけでなく、運用や変更の場面にも一貫して関係するか。
  • 記述の目的と実現手段を分けて読み、言葉の印象だけで優劣を決めていないか。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

この方針は、利用者の誤操作や想定外の入力があっても、重大な問題につながらないようにプログラム側で検査し、エラーメッセージなどで正しい操作へ導く考え方を示しています。したがって用語はフールプルーフです。

理由

不特定多数が使うプログラムでは、利用者が入力条件を理解していなかったり、誤った値を入力したりする可能性があります。このような誤操作を前提に、データチェックを行い、エラーを知らせて再入力を促す設計がフールプルーフです。

比較

フェールセーフは故障時に安全な状態へ移行する考え方、フェールソフトは故障後も機能を縮小してサービスを継続する考え方です。フォールトトレラントは、故障が発生しても冗長化などで機能を維持する考え方であり、入力ミスへの対策を直接表す用語ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。フールプルーフは、利用者が誤った操作や想定外の入力をしても、システムがそれを検出して危険な処理を避け、エラーメッセージなどで正しい操作へ導く設計思想です。問題文のデータチェックと再入力の促しに一致します。

選択肢イ

これは不正解だよ。フェールセーフは、機器やシステムに故障が起きたとき、危険な状態を避けて安全側の状態に移行させる考え方です。問題文のように、利用者の入力ミスを検出して再入力を促す設計そのものを表す用語ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。フェールソフトは、システムの一部に障害が起きても、機能や性能を低下させながら処理を継続する考え方です。入力データの前提条件を確認し、誤入力時に利用者へ再入力を求める方針とは対象となる場面が異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。フォールトトレラントは、構成要素の故障を想定し、冗長な装置や処理などによってシステム全体の機能を継続させる考え方です。利用者の誤入力をチェックして修正を促す問題文の方針を直接示す用語ではありません。

学習のポイント

フールプルーフと、障害発生時の安全化・縮退運転・継続運転を表す用語を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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