DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成23年度特別 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

あるプログラムの設計から結合テストまでの開発工程ごとの見積工数を表1に示す。また,この間の開発工程ごとの上級 SE と初級 SE の要員割当てを表2に示す。上級 SE は,初級 SE に比べて,プログラム作成・単体テストについて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は,上級 SE の生産性を基に算出している。すべての開発工程で,上級 SE を1人追加して割り当てると,この間の開発工程の期間を何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が1か月当たり1人月の工数を投入するものとする。
設計,プログラム作成・単体テスト,結合テストの見積工数を示す表1と,上級SE・初級SEの要員割当てを示す表2。
設計,プログラム作成・単体テスト,結合テストの見積工数を示す表1と,上級SE・初級SEの要員割当てを示す表2。

選択肢

  1. ア
    1
  2. イ
    2
  3. ウ
    3
  4. エ
    4
解き方のヒントを見る

工数の基準単位をそろえて考える

開発の規模や所要期間を検討するときは、まず何を基準の単位として作業量を表すのかを決めることが大切です。人によって進み方が違う条件があるなら、それらを共通の尺度に置き直してから比較する姿勢を意識しましょう。

この問題で問われていること

この話題で問われやすいのは、条件ごとに示された作業量や人数、期間の情報を、同じ物差しの上で扱えているかどうかです。どの値が何の単位で与えられ、どの値に換算すべきかを整理してから考え始めることが検討の中心になります。

視点

工数は作業の総量を表し、期間は作業にかかる時間の長さを表します。この二つは関係していますが、同じものではありません。要員ごとに能力の差があると、同じ人数でも進み方が変わります。そのため、数値をそのまま足したり比べたりする前に、共通の物差しを決めておく必要があります。何を固定し、何を求めるのかを自分の言葉で整理すると、考え違いを防ぎやすくなります。

確認ポイント

  • 与えられた各数値が、作業量・人数・時間のうちどの単位を表しているかを区別して書き出したか
  • 能力の異なる要員が含まれる場合に、比較の基準をどこに置くかを自分で決めてから考えたか
  • 求める量が作業の総量なのか所要期間なのかを確認し、最後に単位が合っているかを見直したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

全体の期間は、各工程の見積工数を1か月当たりの上級SE換算の作業量で割って合計します。追加前は3+4+6=13か月、上級SEを1人追加すると2+3+4=9か月になるので、短縮できるのは4か月です。正解はエです。

追加前の期間

初級SEの生産性は、プログラム作成・単体テストでは上級SEの1/2なので、1人で1か月に0.5人月(上級SE換算)の作業量になります。設計は6人月÷(2人×1人月/月)=3か月です。プログラム作成・単体テストは12人月÷(2×1+2×0.5)人月/月=12÷3=4か月です。結合テストは12人月÷(2×1)人月/月=6か月です。合計は13か月です。

追加後の期間と短縮量

上級SEを各工程に1人ずつ追加すると、設計は6人月÷3人月/月=2か月、プログラム作成・単体テストは12人月÷(3×1+2×0.5)人月/月=12÷4=3か月、結合テストは12人月÷3人月/月=4か月です。合計は9か月です。短縮量は13か月−9か月=4か月になります。

比較

工程別に見ると、短縮量は設計が1か月、プログラム作成・単体テストが1か月、結合テストが2か月です。1〜3か月の選択肢は一部の工程だけの短縮量と同じ値ですが、全工程の合計(4か月)にはなりません。どのように誤答に至るかは断定できないので、ここでは公式の条件で計算した値との違いだけを示しています。

選択肢ア

これは不正解だよ。1か月は、設計工程だけ(3か月→2か月)や、プログラム作成・単体テスト工程だけ(4か月→3か月)の短縮量と同じ値で、全体の短縮量ではないよ。問題の条件は「すべての開発工程で」上級SEを1人追加することだから、工程ごとの期間を合計すると13か月→9か月となり、4か月短縮できるよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。2か月は、結合テストだけ(12人月÷2人月/月=6か月→12÷3=4か月)の短縮量、または設計とプログラム作成・単体テストの短縮量を足した値と同じで、全工程の合計ではないよ。3工程すべてに上級SEを追加すると、全体は13か月から9か月になって4か月短縮できるよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。3か月は、3工程のうち2工程だけの短縮量を足した値(例:設計1か月+結合テスト2か月)と同じで、残りの1工程の1か月分が入っていないよ。プログラム作成・単体テストも、初級SEを0.5人月/月として換算すると4か月→3か月に短くなるから、全体の短縮量は4か月になるよ。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。追加前は、設計6÷2=3か月、プログラム作成・単体テスト12÷(2+2×0.5)=4か月、結合テスト12÷2=6か月で、合計13か月だよ。追加後は6÷3=2か月、12÷(3+1)=3か月、12÷3=4か月で、合計9か月になるよ。だから13−9=4か月短縮できるよ。

学習のポイント

初級SEの作業量を上級SE換算に直すことと、工程ごとの期間を合計すること。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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