DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成21年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア従業員が所属していない部署の存在は許されない。
- イ従業員が所属している部署を削除しても、参照整合性は保証される。
- ウ従業員は、同時に複数の部署に所属してもよい。
- エどの部署にも所属しない従業員が存在してもよい。
解き方のヒントを見る
関係の意味を丁寧に確認する
図中の要素を単独で判断せず、問題文が示す目的や条件と照らし合わせながら、要素同士の関係が何を表すものかを一つずつ読み取る視点を持ちましょう。記号名や配置だけで早合点せず、説明の範囲を超える推測は避けることが大切です。
この問題で問われていること
今回は、モデル内で示された要素間の関係が、問題文の文脈における役割や対応関係をどのように表しているかを確認することに集中し、個々の表記を暗記だけで判断しないようにしましょう。
視点
概念データモデルを読むときは、まず登場する対象とその関係を整理し、次に問題文の文脈と図の対応を照合します。図の一部分だけで結論を急がず、関係の向きや範囲が何を説明するために置かれているかを、与えられた記述の中で確認してください。
確認ポイント
- 問題文の目的と、図が表そうとしている対象が一致しているか
- 関係を読む際に、図の表記だけでなく周辺の説明も併せて確認したか
- 与えられた情報を超える前提を置かず、解釈の根拠を言葉にできるか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
図の多重度は、関連の反対側にある一つの要素から見た所属数の範囲を示します。従業員から部署を見ると1..*なので、従業員は少なくとも一つ、必要なら複数の部署に所属できる。したがって適切なのはウです。
理由
部署側の1..*は、一人の従業員に対して所属できる部署数が1以上であることを示します。上限が*なので、所属先を複数にすることも許される。従業員側の0..*は、一つの部署に所属する従業員数が0人以上であることを示します。
比較
したがって、従業員は必ず一つ以上の部署に所属し、複数部署への所属も可能です。一方、部署は従業員を一人も持たない状態を許される。部署の削除時の参照整合性や連動処理は、この多重度だけでは判断できない。
選択肢ア
これは不正解だよ。図の部署側の1..*は、各従業員が所属する部署数の下限を示している。これは各部署に従業員が必ず一人以上必要という意味ではない。また従業員側の0..*から、部署には従業員が0人でも複数でもよい。よって、従業員がいない部署を認めないという記述は図と異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。この図は所属関係の個数制約を示すが、部署削除時の参照整合性を保証する削除規則までは示していない。部署側の1..*も各従業員の所属部署数に関する条件であり、削除操作の可否や連動処理を意味しない。したがって、削除後も整合性が保証されるとは読めない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。従業員側から部署側を見ると、部署の多重度は1..*である。これは一人の従業員が所属する部署数が1以上で、上限なく複数も許されることを表す。したがって、従業員が同時に複数部署へ所属してよいという記述は、図の多重度に一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。従業員側の0..*は部署一つに対応する従業員数を表し、部署に所属する従業員が0人でもよいことを示す。一方、従業員一人に対応する部署数は部署側の1..*であり、0は許されない。したがって、どの部署にも所属しない従業員を認める記述は図と異なる。
学習のポイント
UMLの多重度を置かれた端ではなく、反対側の要素から解釈すること
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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