DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシステムの可用性は基本的に高く,サービスは利用可能であるが,整合性については厳密ではない。しかし,最終的には整合性が取れた状態となる。
- イトランザクション処理は,データの整合性を保証するので,実行結果が矛盾した状態になることはない。
- ウ複数のトランザクションを並列に処理したときの実行結果と,直列で逐次処理したときの実行結果は一致する。
- エ分散システムにおいて,整合性,可用性,分断耐性の三つを同時に満たすことはできない。
解き方のヒントを見る
前提と制約の関係を見直す
分散システムの説明を読むときは、示された前提条件と制約がどのような関係で並べられているかに注目し、用語の印象だけで判断せず、同じ観点で各記述を照らし合わせます。
この問題で問われていること
確認する観点は、設問中の条件が成立する範囲と、その条件の組み合わせによって生じる制約の対応関係です。個々の用語を暗記するより、前提から結論へのつながりが一貫しているかを見ます。
視点
選択肢を比べる際は、まず何を前提としている説明かを読み取り、その前提のもとで何が制約として扱われているかを整理します。条件と結論の対応がずれていないかを、一つの比較軸で確認しましょう。
確認ポイント
- 設問が置く前提と制約の対応は、同じ比較軸で一貫して説明されているか。
- 条件の組み合わせと結論のつながりに飛躍や取り違えがないか。
- 用語の印象ではなく、記述全体の関係を読んで判断できているか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
CAP定理は、分散システムにおいて整合性、可用性、分断耐性の三つを同時に満たすことはできないという定理です。したがって適切なのはエです。
理由
CAP定理が扱うのは、分散システムにおける整合性、可用性、分断耐性の三要素と、それらを同時に成立させることの制約です。三つを同時に満たせないという説明が定理の内容に合う。
比較
アは結果整合性を重視する構成、イはトランザクション処理の一般的な説明、ウは並列処理と逐次処理の結果が一致する直列化可能性の説明であり、いずれもCAP定理そのものの説明ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。可用性を保ちながら整合性を厳密にせず、最終的に整合させる説明は、結果整合性を採用する構成の特徴に近い。CAP定理が示す三要素の同時成立に関する制約を直接説明していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。トランザクション処理は、処理単位の整合性や原子性などを扱う概念である。しかし、この記述だけでは分散システムの通信分断時における整合性、可用性、分断耐性の関係を説明していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。並列処理の結果が直列に逐次処理した結果と一致するという説明は、処理の直列化可能性に関するものである。これはトランザクションの実行順序を扱う概念で、CAP定理の三要素に関する説明ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。CAP定理は、分散システムにおいて整合性、可用性、分断耐性の三つを同時に満たすことはできないと示す。通信分断が起きた際の分散システムの制約を表しており、設問の説明と一致する。
学習のポイント
CAPの三要素と、トランザクションや直列化可能性との違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針