DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和4年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ビッグデータの処理に使用されるCEP(複合イベント処理)に関する記述として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    多次元データベースを構築することによって,集計及び分析を行う方式である。
  2. イ
    データ更新時に更新前のデータを保持することによって,同時実行制御を行う方式である。
  3. ウ
    分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式である。
  4. エ
    連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
解き方のヒントを見る

事象の関係を切り分ける視点

複数の出来事を扱う設問では、個々の出来事そのものと、それらを一つのまとまりとして考えるための視点を混同しないことが大切です。まず関係の置き方を整理し、設問の表現をその枠組みに照らして慎重に確認してください。

この問題で問われていること

確認する観点は、複数の事象をまとめて捉える際に、何を一つの単位として扱い、事象同士のつながりをどのように整理しているかです。用語の印象だけで判断せず、説明の構造に注目してください。

視点

複合的な出来事を考えるときは、構成する要素、要素間の関係、全体として扱う範囲を分けて整理します。各説明がどの観点を述べているかを確認し、知識の連想だけで結論を決めないようにします。

確認ポイント

  • 個々の事象と、それらをまとめて扱う単位が区別されているか確認する
  • 事象同士の関係を、説明中の言葉に沿って整理できるか確かめる
  • 全体の特徴と部分の特徴を混同せず、同じ観点で各記述を読み比べる
正解と解説を見る

正解

エ

解説

CEPは、連続して発生するデータや複数のイベントを監視し、あらかじめ定義した条件に合致したときに処理を実行する方式です。したがって適切なのはエです。

理由

設問のエは、連続して発生するデータを対象に、あらかじめ規定した条件に合致した場合に処理を実行すると説明しています。これは、複数のイベントを組み合わせてリアルタイムに処理するCEPの特徴と一致します。

比較

アは多次元データベースによる集計・分析、イは更新前データを利用した同時実行制御、ウは分散データベースでのトランザクションに関する説明です。いずれもCEPそのものの説明ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。多次元データベースを構築して集計や分析を行う方式は、蓄積されたデータを多角的に分析する仕組みの説明です。連続して発生するイベントを条件に応じて処理するCEPの説明にはなっていません。

選択肢イ

これは不正解だよ。データ更新時に更新前のデータを保持して同時実行を制御する説明は、トランザクション処理における同時実行制御の考え方です。イベントの発生条件を監視して処理するCEPとは異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式は、複数のデータベースにまたがる処理の整合性に関する説明です。連続イベントを検出して処理するCEPの定義ではありません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。CEPは、連続して発生するデータや複数のイベントを対象に、あらかじめ規定した条件に合致した場合に処理を実行する方式です。この選択肢はその特徴を正しく表しています。

学習のポイント

CEPと、データ分析・同時実行制御・分散トランザクションを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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