DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成31年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア正規形にする分解は全て関数従属性が保存される。
- イ正規形にする分解は全て情報無損失の分解である。
- ウ第3正規形への分解では,情報無損失かつ関数従属性が保存される。
- エ第4正規形から第5正規形への分解は自明な多値従属性が保存される分解である。
解き方のヒントを見る
関数従属と正規形の整理視点
関数従属と正規形を整理する際は、属性同士の決まり方をいきなり判定せず、まず関係を分解して捉え、候補キーとそれ以外の属性の位置づけを順に確認し、各段階の条件と比較します。
この問題で問われていること
候補キーを基準に属性の依存関係を整理し、どの属性がどの条件に関係するかを段階的に見比べることに集中してください。定義の暗記だけで決めず、根拠を短く言語化すると確認しやすくなります。
視点
関数従属は、ある属性の値から別の属性の決まり方を考える枠組みです。正規形の検討では、候補キー、キーに含まれない属性、依存関係の範囲を整理し、段階ごとの要件と照合します。
確認ポイント
- 候補キーとして扱う属性のまとまりを整理する
- キー以外の属性がどの属性に依存するかを確認する
- 依存関係と正規形の各段階の条件を対応づける
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
第3正規形への分解は、情報無損失性と関数従属性保存性を満たすように構成できる。一方、正規化の分解が常に両方の性質を保存するとは限らず、各正規形の定義と分解の性質を区別して判断する必要がある。
理由
第3正規形への分解では、関係スキーマを分解しても元の情報を結合で復元でき、かつ関数従属性を分解後の関係上で検査できるように構成できる。このため、情報無損失性と関数従属性保存性を同時に満たすという記述が適切です。
比較
ただし、正規形への分解全般について、関数従属性や情報無損失性が必ず保存されるとはいえない。また、第4正規形から第5正規形では多値従属性だけでなく結合従属性なども関係し、単に自明な多値従属性が保存される分解と説明するのは適切でない。
選択肢ア
これは不正解だよ。正規化のための分解が、どの段階でも必ず関数従属性を保存するとは限らない。分解後の関係だけで元の関数従属性を確認できるかは分解方法に依存するため、「全て」と断定している点が誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。正規化の分解では、情報無損失性が重要な性質になるが、全ての正規化分解について自動的に保証されるわけではない。分解後の関係を結合して元の情報を復元できるかを、分解の段階や方法ごとに判断する必要がある。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。第3正規形への分解は、元の情報を結合によって復元できる情報無損失分解にでき、さらに関数従属性も保存できる。この二つの性質を同時に満たすことが、第3正規形への分解の重要な特徴である。
選択肢エ
これは不正解だよ。第4正規形から第5正規形への分解は、主に結合従属性を扱う段階であり、記述のように自明な多値従属性が保存される分解と説明するものではない。第4正規形と第5正規形で対象となる従属性を区別する必要がある。
学習のポイント
情報無損失分解と関数従属性保存分解の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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