DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成28年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

UMLを用いて表した商品と倉庫のデータモデルに関する記述のうち,適切なものはどれか。ここで,商品の倉庫間の移動はないものとする。
商品,在庫商品,倉庫,入庫,出庫の属性・関連・多重度を示すUMLデータモデル。商品から在庫商品は1対1以上,在庫商品から倉庫は0以上対1,入庫から在庫商品は1以上対1,出庫から在庫商品は0以上対1である。
商品,在庫商品,倉庫,入庫,出庫の属性・関連・多重度を示すUMLデータモデル。商品から在庫商品は1対1以上,在庫商品から倉庫は0以上対1,入庫から在庫商品は1以上対1,出庫から在庫商品は0以上対1である。

選択肢

  1. ア
    1種類の商品を二つの倉庫に初めて入庫すると,“在庫商品”データが2件追加される。
  2. イ
    2種類の商品を一つの倉庫に入庫すると,“入庫”データが1件追加される。
  3. ウ
    格納先となる倉庫が確定していない商品が存在する。
  4. エ
    出庫の実績がない在庫商品は存在しない。
解き方のヒントを見る

関連の役割を整理する視点

図中の各要素を個別に暗記するのではなく、どの対象同士が結び付いているか、関係がどの範囲を表すかを順に確認し、表記全体の意味が一貫しているかを考えると整理しやすくなります。

この問題で問われていること

この問題では、関連線そのものの名称に引きずられず、両端に置かれた対象と、それぞれについて読み取るべき条件の対応関係に注目し、図の一部分だけでなく関係全体を同じ基準で見直してください。

視点

関連を読むときは、対象、結び付き、端点ごとの意味を分けて捉え、片側だけの印象で判断せず、全体の対応関係を確認するという手順で整理します。

確認ポイント

  • 関連の両端にある対象の役割を同じ観点で確認する
  • それぞれの端点に付された条件が何を示すかを整理する
  • 関連全体の読み方に矛盾や見落としがないかを見直す
正解と解説を見る

正解

ア

解説

商品と倉庫の組合せごとに在庫商品を管理し、各在庫商品には入庫実績が一つ以上関連します。一方、出庫実績はなくてもよく、倉庫も在庫商品を持たない状態が許されます。したがって、二つの倉庫に同じ商品を初めて入庫する場合は、倉庫ごとに在庫商品データが作られます。

理由

商品と在庫商品の関連では、一つの商品に対して在庫商品が1件以上存在します。在庫商品は一つの倉庫に格納され、商品の倉庫間移動がないため、同じ商品を異なる倉庫へ入庫すると倉庫ごとに別の在庫商品として管理されます。

比較

入庫は各在庫商品に1件以上必要ですが、出庫は0件でも認められます。また、倉庫側の在庫商品は0件以上なので、空の倉庫も存在できます。これらの多重度を各選択肢に当てはめると、適切な記述を判定できます。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。図では一つの商品に対して在庫商品が1件以上存在し、在庫商品は一つの倉庫に対応します。商品の倉庫間移動がないため、同じ商品を二つの倉庫へ初めて入庫すると、倉庫ごとに在庫商品が作られ、合計2件追加されます。

選択肢イ

これは不正解だよ。2種類の商品を一つの倉庫に入庫する場合、商品ごとに在庫商品が存在し、それぞれに入庫データが関連します。入庫と在庫商品の関連は1対1ではなく、各在庫商品に1件以上なので、入庫データを1件だけ追加するとはいえません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。商品と在庫商品の関連により、各商品には1件以上の在庫商品が必要です。さらに在庫商品は一つの倉庫に格納されるため、図の条件では格納先が未確定のまま在庫商品として存在することはできません。

選択肢エ

これは不正解だよ。出庫と在庫商品の関連で、出庫側の多重度は0以上です。したがって、入庫後にまだ出庫していない在庫商品も存在できます。出庫実績がないことは、在庫商品の存在を否定する条件にはなりません。

学習のポイント

UMLの多重度から、データの登録単位と存在条件を読み取る問題です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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