DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

米国NISTが制定した,AESにおける鍵長の条件はどれか。

選択肢

  1. ア
    128ビット,192ビット,256ビットから選択する。
  2. イ
    256ビット未満で任意に指定する。
  3. ウ
    暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット長くする。
  4. エ
    暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット短くする。
解き方のヒントを見る

規格が定める鍵長の範囲を確かめる

暗号の標準規格では、鍵長などのパラメータが仕様として明確に定められています。問われている値がどの要素を指すのかを見極め、規格が認めている値の範囲と照らし合わせて検討すると、判断の軸がぶれにくくなります。

この問題で問われていること

問われているのは暗号アルゴリズムの強さの印象ではなく、標準規格の仕様としてどの鍵長が定義されているかという事実です。鍵長と、同じ規格で定められる別の長さを取り違えないよう、何の長さについて述べているかを意識して読み取ることが重要です。

視点

共通鍵暗号の規格には、鍵の長さ、一度に処理するデータ単位の長さ、処理の繰返し回数など、複数のパラメータが登場します。これらは互いに関連していますが、別々の概念です。また、鍵長の定め方は規格によって異なります。学習の際は、規格名と各パラメータを対応づけて整理し、『鍵長』という語が指す対象を正確に押さえておくことが大切です。

確認ポイント

  • 問われている値が鍵の長さなのか、それ以外の長さなのかを区別できているか
  • その規格で鍵長がどのように定義されているかを、自分の知識で確認したか
  • 規格の正式な仕様と、一般的な印象や別方式の知識とを混同していないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長との差で決めるものでも、256ビット未満なら任意に決めるものでもない。NISTが定めたAESでは、128ビット、192ビット、256ビットの三つから選択する。

正答の理由

正しい条件は、鍵長を128ビット、192ビット、256ビットから選択することです。したがって、規格で定められた三つの候補を示すアが適切です。これは任意のビット数を指定する考え方ではなく、AESで使用できる鍵長の選択肢を示している。

他の条件との比較

イは256ビット未満なら任意に指定できるとしており、規格で定められた候補から選ぶ条件と一致しない。ウとエは鍵長をブロック長との差で表しているが、AESの鍵長の条件はそのような差分ではなく、定められた三種類の候補です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。AESの鍵長は任意のビット数を自由に指定するのではなく、NISTが定めた128ビット、192ビット、256ビットの三つの候補から選択する。したがって、この選択肢はAESの鍵長の条件を正しく表している。

選択肢イ

これは不正解だよ。AESの鍵長は256ビット未満であれば任意に指定できるわけではない。例えば、規格にない任意のビット数を設定するという条件は、128ビット、192ビット、256ビットから選ぶというAESの鍵長の定め方と一致しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長より32ビット長くするという関係で決められていない。鍵長について規格が示すのは、ブロック長との差ではなく、128ビット、192ビット、256ビットという選択候補である。

選択肢エ

これは不正解だよ。AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長より32ビット短くするという条件ではない。ウと同様にブロック長との差を条件にしている点が誤りであり、AESでは規格で定められた三種類の鍵長から選択する。

学習のポイント

AESでは鍵長の候補が規格で定められている点を覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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