DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

分散データベースシステムの目標の一つである“移動に対する透過性”の説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    運用の都合や性能向上の目的で,表の格納サイトが変更されても,利用者にこの変更を意識させないで利用可能にする機能のことである。
  2. イ
    データベースが通信網を介し物理的に分散配置されていても,利用者にこの分散状況を意識させないで利用可能にする機能のことである。
  3. ウ
    一つの表が複数のサイトに重複して格納されていても,利用者にこれを意識させないで利用可能にする機能のことである。
  4. エ
    一つの表が複数のサイトに分割して格納されていても,利用者にこれを意識させないで利用可能にする機能のことである。
解き方のヒントを見る

透過性を見分ける一つの視点

選択肢を読むときは、利用者やアプリケーションから見て、分散配置に関するどの範囲の違いが意識されないものとして扱われているかに注目し、用語の印象だけで判断しないようにします。

この問題で問われていること

今回の確認点は、隠されている対象の範囲をそろえて読むことです。データの置かれ方、処理の進み方、障害への対応などを混ぜず、設問が述べる一つの境界だけを他の選択肢と比較してください。

視点

透過性を区別するときは、分散によって生じる差異のうち、どの境界を利用者から見えにくくしているかを整理します。複数の観点を一度に結び付けず、設問の表現が示す対象と主体を対応させて考えましょう。

確認ポイント

  • 設問が述べる対象は何か
  • その対象を意識する主体は誰か
  • 他の観点を混ぜずに一つの境界で比較できているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

移動に対する透過性とは、性能向上や運用上の都合でデータの格納場所を変更しても、利用者がその変更を意識せずに同じようにデータを利用できる性質です。

理由

移動に対する透過性は、表などのデータを別のサイトへ移動した場合でも、利用者やアプリケーションが格納場所の変更を意識せず利用できることを指します。物理的な配置変更を論理的な利用から隠す考え方です。

比較

データが複数サイトに分散していること自体を隠すのは分散透過性、同じデータを重複保持することを隠すのは複製透過性、表を分割して保持することを隠すのは分割透過性に関係する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。運用上の都合や性能向上のために表の格納サイトを変更しても、利用者がその物理的な移動を意識せず利用できる、という説明である。これは移動に対する透過性の定義に一致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。通信網を介してデータベースが物理的に分散配置されていても、その分散状況を意識させないという説明は、データの分散配置を隠す分散透過性に該当する。格納場所の変更を扱う説明ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。一つの表を複数サイトに重複して格納している状態を利用者から隠す説明であり、同じデータを複製して保持することに関する複製透過性を示している。データの移動とは対象が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。一つの表を複数サイトに分割して格納している状態を利用者から隠す説明であり、表の分割方法に関する分割透過性を示している。格納サイトを変更する移動の説明ではない。

学習のポイント

分散データベースの透過性は、隠される対象ごとに分類して整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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