DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

次のオブジェクト図(インスタンスを表す図)に対応する概念データモデルはどれか。ここで,オブジェクト図及び概念データモデルの表記にはUMLを用いる。
東京・大阪の地域,三つの仕入先,六つの仕入,三つの部品の接続を示すオブジェクト図と,四つの多重度候補。
東京・大阪の地域,三つの仕入先,六つの仕入,三つの部品の接続を示すオブジェクト図と,四つの多重度候補。

選択肢

  1. ア
    図ア
  2. イ
    図イ
  3. ウ
    図ウ
  4. エ
    図エ
解き方のヒントを見る

対応関係を整理するための視点

図に現れる要素を個別に覚えるのではなく、表現の目的と対象の捉え方の違いに注目し、同じ対象をどの粒度で表しているかを落ち着いて照合しましょう。用語の印象だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

一つの対応関係に絞り、図中の要素が何を表すために置かれているのか、また別の表現ではどの単位に置き換えて考えるのかを比較してください。名称の似ている点より役割の対応を確認します。

視点

異なる図やモデルを比較するときは、記号や配置をそのまま結び付けず、表現している対象や関係などの役割を抽象化して見ます。比較の軸を一つに保つと、表面的な名称に引きずられにくくなります。

確認ポイント

  • 各要素が表している役割に注目する
  • 比較する粒度をそろえて考える
  • 名称や配置だけで結論を決めない
正解と解説を見る

正解

イ

解説

地域、仕入先、仕入、部品の各インスタンス間のリンクを数えると、地域と仕入先は一対多、仕入先と仕入も一対多、仕入と部品は多対一の関係になります。したがって該当する概念データモデルはイです。

理由

東京には仕入先11が、大阪には仕入先25と37が結び付いているため、地域から仕入先は一対多です。仕入先11と25には複数の仕入があり、37にも仕入#06が一つ結び付いています。また各仕入は一つの部品に結び付き、各部品には複数の仕入が結び付いています。

比較

このため、地域―仕入先は1対多、仕入先―仕入は1対多、仕入―部品は多対1として表します。インスタンス図の一部だけでなく、全リンクを確認して多重度を判断することが重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。図アは地域と仕入先を1対1としているが、公式図では大阪に仕入先25と37の二つが存在するため、地域から複数の仕入先が結び付く。この時点でオブジェクト図の実例と一致しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。地域から仕入先は一対多、仕入先から仕入も一対多である。仕入先37に結び付く仕入は#06の一つだが、仕入先11や25には複数の仕入があり、各仕入は一つの部品に結び付くため、仕入から部品は多対一になる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。地域と仕入先の1対多は図と合うが、仕入先と仕入を多対一としている点が合わない。仕入先11には#01、#02、#03、仕入先25には#04、#05が結び付いており、仕入先側から複数の仕入を持つ。

選択肢エ

これは不正解だよ。地域と仕入先を多対多としているが、各仕入先は一つの地域に属しており、図にも一つの地域から複数の仕入先へのリンクが示される。また仕入先と仕入、仕入と部品の多重度も実例の結び付きと逆になっている。

学習のポイント

オブジェクト図の実例を数えて、関連の両端の多重度へ正確に置き換える問題です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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