DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データベースの関係モデルの候補キーの説明として,最も適切なものはどれか。ここで,極小の組とは,その組から属性が一つでも欠落すると唯一識別性を失ってしまう組をいう。

選択肢

  1. ア
    関係のタプルを一意に識別できる属性,又は属性の組
  2. イ
    関係のタプルを一意に識別できる属性,又は属性の組で極小のもの
  3. ウ
    関係のタプルを一意に識別できる属性,又は属性の組で極小のものから選んだ一つ
  4. エ
    関係のタプルを一意に識別できる属性,又は属性の組で極小のものから一つ選んだものの残り
解き方のヒントを見る

キーの定義を自分の言葉で確かめる

関係モデルのキーに関する問題では、用語の名前から連想するのではなく、各用語がどんな条件を満たすものとして定義されるかを、自分の言葉で思い出してから問題の記述と照らし合わせることが大切です。

この問題で問われていること

この問題で確かめる観点は一つ、提示された内容に含まれる条件や範囲を表す言葉が、学習した定義と過不足なく一致しているかどうかです。定義より条件が強すぎたり弱すぎたりしていないかを意識して検討しましょう。

視点

キーに関する用語は互いに名前が似ていますが、それぞれ前提となる条件が異なります。学習するときは、用語ごとに「何を満たすことが求められるか」「どの範囲で成り立つ必要があるか」を短い文で書き出しておきましょう。名前の印象ではなく、書き出した条件をもとに判断する習慣をつけると、紛らわしい記述にも落ち着いて対応できます。

確認ポイント

  • 各用語の定義を、問題を見る前に自分の言葉で一文にまとめられるか
  • 提示された内容の条件や範囲を表す言葉が、自分の定義と過不足なく一致しているか
  • 用語の名前の印象ではなく、定義の条件だけを根拠に判断しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

候補キーは、関係のタプルを一意に識別でき、かつ属性を一つでも除くとその識別性を失う極小の属性または属性の組です。したがって、定義をそのまま述べたイが最も適切です。

理由

候補キーは、タプルを一意に識別できるだけでは足りず、そこから属性を一つでも除くと一意識別性を失うという極小性も必要です。問題文の定義を含めているのはイです。

比較

候補キーが複数ある場合、そのうち一つを主キーとして選ぶ。主キーに選ばれなかった候補キーは代替キーと呼ばれるが、代替キーも候補キーとしての一意識別性と極小性を持つ。

選択肢ア

これは不正解だよ。タプルを一意に識別できることだけを述べており、属性を一つでも除くと識別性を失うという極小性の条件が欠けている。したがって、候補キーより広い概念を表している。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。タプルを一意に識別できる属性または属性の組であり、そこから属性を一つでも欠落させると唯一識別性を失う極小のもの、という候補キーの定義に一致している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。極小の属性または属性の組から一つを選ぶという説明は、複数の候補キーから主キーを選択する考え方に相当する。候補キーそのものの定義を述べたものではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。極小の属性または属性の組から主キーに選ばれなかったものの残りを指す説明であり、代替キーに相当する。代替キーも候補キーだが、候補キー全体の定義ではない。

学習のポイント

候補キー、主キー、代替キーの関係を、極小性の有無と選択されたかどうかで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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