DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アANSI/SPARC 3層スキーマの意義は,物理的データ独立性及び論理的データ独立性を確保することである。
- イ外部スキーマは,概念スキーマが変化しても応用プログラムができるだけ影響を受けないようにするための考え方である。
- ウ関係データベースのビューやネットワークデータベースのサブスキーマは,概念スキーマに相当する。
- エ内部スキーマは,概念スキーマをコンピュータ上に実装するための記述である。
解き方のヒントを見る
役割の境界から整理する視点
各選択肢を用語の暗記だけで判断せず、どの対象を扱い、誰に影響し、変更時に何が保たれるかという役割の境界に注目して、説明の粒度と責務が一貫しているかを確かめましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、各説明が示す責務の範囲と、変更や利用方法の違いをどの段階で受け止めるかです。用語の印象ではなく、説明同士の粒度と境界が整合するかを一つの軸で読み比べてください。
視点
同じ仕組みを説明していても、対象となる責務の範囲や変更の影響は記述の位置づけによって異なります。各説明を単独で覚えず、抽象度・依存関係・保守時の影響を同じ基準で照合し、役割の境界がぶれていないかを確認します。
確認ポイント
- 説明が扱う責務の範囲を確認する
- 変更時に影響する範囲を確認する
- 各説明の粒度と境界の整合性を確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ANSI/SPARCの三層スキーマは、外部スキーマ、概念スキーマ、内部スキーマを分離し、論理構造や物理格納方法の変更が利用者や応用プログラムへ及ぼす影響を抑える。ビューやサブスキーマは利用者ごとの外部的な見方に相当するため、概念スキーマとの対応関係を正しく区別する必要がある。
理由
ANSI/SPARC 3層スキーマでは、外部スキーマが利用者や応用プログラムから見える個別のデータ構造、概念スキーマがデータベース全体の論理的構造、内部スキーマが記憶装置上の物理的な格納方法を表します。この分離によって、物理的データ独立性と論理的データ独立性を実現する。
比較
関係データベースのビューやネットワークデータベースのサブスキーマは、利用者ごとに必要な部分を見せる外部スキーマに相当する。したがって、それらをデータベース全体の論理構造を表す概念スキーマとする説明は、三層の対応関係を取り違えている。
選択肢ア
これは不正解だよ。ANSI/SPARC 3層スキーマは、論理的なデータ構造と物理的な格納方法を分離することで、片方の変更が他方や応用プログラムへ及ぼす影響を抑える。したがって、物理的データ独立性と論理的データ独立性を確保するという説明は適切である。
選択肢イ
これは不正解だよ。外部スキーマは、利用者や応用プログラムごとに必要なデータの見え方を定義する。概念スキーマが変更されても、外部スキーマとの対応を保つことで応用プログラムへの影響を抑えるという説明は、論理的データ独立性の考え方に合致する。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ビューやサブスキーマは、利用者ごとに見せるデータの範囲や構造を定義する外部スキーマに相当する。概念スキーマはデータベース全体の論理構造を表すため、ビューやサブスキーマを概念スキーマとする説明は誤りである。
選択肢エ
これは不正解だよ。内部スキーマは、概念スキーマで表された論理的なデータ構造を、ファイル、索引、記憶領域などの物理的な仕組みとして実装する方法を記述する。したがって、概念スキーマをコンピュータ上に実装するための記述という説明は適切である。
学習のポイント
三層それぞれの役割と、データ独立性との対応を正確に区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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