AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

TCP/IP ネットワークにおける ARP の説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IP アドレスから MAC アドレスを得るプロトコルである。
  2. イ
    IP ネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。
  3. ウ
    ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。
  4. エ
    端末に対して動的に IP アドレスを割り当てるためのプロトコルである。
解き方のヒントを見る

通信の段階を対応づける視点

ARPを考えるときは、通信の目的、関係する識別情報、処理が行われる場面を分けて整理し、それぞれがどの段階に結び付くかを確認すると、選択肢の説明を落ち着いて比較できます。

この問題で問われていること

一つの観点として、通信の流れの各段階で「何を確かめるための情報か」を追い、目的と手段、結果を混同していないかを確認してください。

視点

選択肢を読む際は、まず説明が扱う対象を、通信の目的・登場する情報・処理のタイミングに分けます。そのうえで、同じ段階の説明同士を比較し、役割と結果が混ざっていないかを確認します。

確認ポイント

  • 説明が対象としている通信上の段階を確認する。
  • 登場する識別情報が何を表すものとして扱われているかを見る。
  • 目的・処理・結果の説明が同じ役割を指しているかを確認する。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ARPは、TCP/IPネットワークで指定されたIPアドレスに対応するMACアドレスを求めるためのプロトコルです。主に同一ネットワーク上の通信相手へフレームを届ける際に利用されます。

理由

ARPは、通信相手のIPアドレスを手掛かりにして、その相手へデータリンク層のフレームを届けるために必要なMACアドレスを問い合わせ、対応関係を得る仕組みです。

比較

誤り制御は通信データの誤りへの対処、経路制御はネットワーク間の道順の決定、IPアドレスの動的割当てはDHCPの役割です。これらはARPとは異なる機能です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。ARPは、通信相手のIPアドレスに対応するMACアドレスを求めるためのプロトコルです。得られたMACアドレスを使うことで、同一ネットワーク上の相手へデータリンク層のフレームを送信できます。

選択肢イ

これは不正解だよ。誤り制御は、伝送中に生じたデータの誤りを検出したり、再送などで対処したりする機能です。ARPはデータの誤りを制御するプロトコルではなく、IPアドレスとMACアドレスの対応を調べます。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ゲートウェイ間のホップ数などを利用して通信経路を決めるのは、ルーティングや経路制御に関する機能です。ARPはネットワーク間の経路を制御せず、近隣の通信相手のMACアドレスを求めます。

選択肢エ

これは不正解だよ。端末へIPアドレスを動的に割り当てるのは、一般にDHCPが担う機能です。ARPは端末へIPアドレスを配布するものではなく、既に分かっているIPアドレスに対応するMACアドレスを確認するために使われます。

学習のポイント

ARPのアドレス解決と、DHCP・経路制御・誤り制御の役割を区別して覚えます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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