AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOK ガイド 第 5 版によれば,定量的リスク分析で実施することはどれか。

選択肢

  1. ア
    特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する。
  2. イ
    特定したリスクの発生確率や影響度を評価してリスクに優先順位を付ける。
  3. ウ
    特定したリスクへの対応計画を策定する。
  4. エ
    プロジェクトに影響を与える可能性があるリスクを洗い出す。
解き方のヒントを見る

定量的リスク分析の見方を整える

定量的リスク分析では、個別の不確実性を整理し、影響の大きさや起こりやすさを比較しながら、全体への影響を捉える流れに注目します。前提条件や分析結果の扱いも確認します。

この問題で問われていること

この問題では、分析活動を単発の計算としてではなく、入力となる情報の整理から結果の解釈、意思決定への反映までのつながりとして捉え、各段階の役割を見分けることに集中してください。

視点

不確実性を数値で扱う学習では、目的、前提、使用する情報、分析の進め方、結果の読み取りを順に整理し、計算そのものと、判断に活用するための検討を区別して考えます。

確認ポイント

  • 分析の目的と、評価対象となる不確実性が対応しているか
  • 使う情報や前提条件が、結果の解釈に影響するものとして整理されているか
  • 得られた結果を、意思決定や対応策の検討へどうつなげるか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

PMBOK第5版における定量的リスク分析は、特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する活動です。他の選択肢は別の活動を説明している。

理由

定量的リスク分析では、特定済みのリスクがプロジェクト目標全体へ与える影響を、数量的に分析する。したがって、設問の活動内容と一致する選択肢を選ぶ。

比較

発生確率や影響度による優先順位付け、対応計画の策定、リスクの洗い出しは、それぞれ異なる目的の活動です。数量的な影響分析とは役割を区別して考える。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。設問の「特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する」という記述は、定量的リスク分析で行う内容に一致する。リスクの影響を数量で捉え、目標全体との関係を分析する点が根拠である。

選択肢イ

これは不正解だよ。発生確率や影響度を評価してリスクに優先順位を付けるという記述は、リスクを比較して優先度を決める活動を示している。設問が問う、影響を数量的に分析する活動とは作業の目的が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。特定したリスクへの対応計画を策定するという記述は、把握したリスクに対してどう対処するかを決める活動である。リスクの影響を数量的に分析する活動そのものを説明していないため、該当しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクトに影響を与える可能性があるリスクを洗い出すという記述は、まずリスクを特定する活動を表している。既に特定したリスクの影響を数量的に分析する段階とは、対象と作業内容が異なる。

学習のポイント

リスク特定・評価・対応の役割と目的を区別して整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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