AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアクセスポイントに設定されている SSID を共通鍵とし,通信を暗号化する。
- イアクセスポイントに設定されているのと同じ SSID とパスワード(Pre-Shared Key)が設定されている端末だけに接続を許可する。
- ウアクセスポイントは,IEEE 802.11ac に準拠している端末だけに接続を許可する。
- エアクセスポイントは,利用者ごとに付与された SSID を確認し,無線 LAN へのアクセス権限を識別する。
解き方のヒントを見る
無線LANの役割分担を見極める
無線LANの安全機能を考えるときは、名称や印象だけで判断せず、それぞれの機能が通信のどの段階で、何を保護する目的を持つのかという役割の境界に注目して整理しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、利用者の確認と通信内容の保護を同じものとして扱わず、設問中の説明がどの目的や対象に関係するかを読み分けることです。
視点
認証や暗号化という言葉を単独で覚えるのではなく、守ろうとしている対象、働く場面、期待される目的の対応関係を整理します。選択肢を読む際は、説明されている機能の役割と、述べられた目的が同じ観点に立っているかを確かめましょう。
確認ポイント
- 機能の目的と保護対象が対応しているか
- 説明が示す通信の段階を確認する
- 異なる役割を一つのものとして混同していないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
WPA2-PSKは、アクセスポイントと端末に同じ事前共有鍵を設定し、その情報を使って接続を認証する方式です。SSIDは無線LANの識別名であり、暗号化用の共通鍵ではありません。
理由
WPA2-PSKのPSKはPre-Shared Key、つまりアクセスポイントと接続端末で事前に共有するパスワードを指します。端末側に正しい設定がなければ、認証を通過して無線LANへ接続することはできない。
比較
SSIDは接続先の無線LANを識別する名称で、IEEE 802.11acは通信規格です。また、利用者ごとにSSIDを付与して権限を識別する仕組みを説明したものでもない。
選択肢ア
これは不正解だよ。SSIDは無線LANを識別するための名前であり、WPA2-PSKで共有する秘密情報ではない。そのため、SSIDを共通鍵として通信を暗号化するという説明は、SSIDとPre-Shared Keyの役割を取り違えている。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。WPA2-PSKでは、アクセスポイントと端末に同じSSIDおよびPre-Shared Keyを設定し、事前共有したパスワードを用いて端末を認証する。正しい設定の端末だけが認証を通過して接続できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。IEEE 802.11acは無線LANの通信方式や伝送性能に関する規格であり、WPA2-PSKのように共有パスワードで接続相手を認証する機能ではない。対応規格だけで接続可否を決める説明になっている。
選択肢エ
これは不正解だよ。WPA2-PSKは利用者ごとに異なるSSIDを付与してアクセス権限を識別する方式ではなく、アクセスポイントと端末が共有するPSKによって認証する。したがって、利用者単位のSSID確認という説明は該当しない。
学習のポイント
SSID、PSK、通信規格、利用者識別の役割を混同しないことが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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