AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成26年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア各プロセスがシステム資源を自主管理できるので,マルチプログラミングに向いている。
- イノンプリエンプティブ方式に比べて,コンテキスト切替えのためのオーバヘッドが小さい。
- ウノンプリエンプティブ方式に比べて,特定のプロセスがプロセッサを独占することが多い。
- エプリエンプティブ方式を実現するには,OSがプロセスを強制的に切り替えて実行する機構が必要になる。
解き方のヒントを見る
プロセス制御を整理する視点
プロセス制御方式を比べるときは、処理の進み方だけでなく、実行単位の状態変化や資源の扱い、切替が起こる条件に注目し、各記述を同じ観点で整理しましょう。用語の印象だけで判断しないことが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、方式名を記憶から当てはめるのではなく、画面の各説明について、いつ実行対象が変わるのか、何が保持・共有されるのかという一つの比較軸を定めて読み取ることに集中しましょう。
視点
方式を学ぶ際は、名称や印象から結論を出さず、説明に含まれる対象・条件・結果を同じ順序で抜き出し、各記述がどの前提に依存しているかを整理します。個別方式の定義を暗記するより、比較する軸を固定すると読み違いを減らせます。
確認ポイント
- 説明ごとに、比較する観点を一つに固定できているか
- 実行対象の扱いについて、条件と結果を混同していないか
- 名称の印象ではなく、記述中の前提だけで読み取っているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
プリエンプティブ方式は、OSが実行中のプロセスを必要に応じて中断し、別のプロセスへ強制的に切り替える方式です。これにより、特定のプロセスによるCPUの長時間占有を抑えられます。
理由
プリエンプティブ方式では、タイマ割込みなどを契機としてOSがプロセスの実行を中断し、別のプロセスへ切り替えます。したがって、OSによる強制的な切替え機構が必要です。
比較
ノンプリエンプティブ方式では、プロセスが自発的に待ち状態へ移行するなどの契機まで、同じプロセスがCPUを使い続けることがあります。プリエンプティブ方式は公平性を高める一方、切替え処理の負荷が発生します。
選択肢ア
これは不正解だよ。各プロセスがシステム資源を自主管理できることは、プリエンプティブ方式の特徴ではありません。この方式の要点は、OSが実行中のプロセスを管理し、必要に応じて別のプロセスへ切り替える点にあります。
選択肢イ
これは不正解だよ。プリエンプティブ方式では、OSが実行中のプロセスを中断して切り替えるため、コンテキスト切替えが発生します。ノンプリエンプティブ方式より切替えのためのオーバヘッドが小さい、とはいえません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。特定のプロセスがプロセッサを独占しやすいのは、プロセスが自発的にCPUを手放すまで実行を続ける場合です。プリエンプティブ方式はOSが切り替えるため、独占を抑えやすくなります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。プリエンプティブ方式では、実行中のプロセスが自発的に処理を譲るのを待たず、OSがタイマ割込みなどを契機に実行を強制的に切り替えます。そのため、この切替え機構が必要になります。
学習のポイント
プリエンプティブ方式とノンプリエンプティブ方式の切替え主体およびCPU占有の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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