AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アCSF (Critical Success Factor)の抽出
- イKGI (Key Goal Indicator)の設定
- ウKPI (Key Performance Indicator)の設定
- エMBO(Management by Objectives)の導入
解き方のヒントを見る
活動の役割を見分ける視点
物流業務の改善プロセスを考えるときは、個々の活動名や印象だけで判断せず、目的、実施する段階、前後のつながり、成果の確認方法を同じ基準で整理し、活動が担う役割を比較する。
この問題で問われていること
一つの活動を単独で評価せず、その活動の目的と、前後に置かれた活動とのつながりが一貫しているかを確認する。名称の似ている選択肢でも、プロセス全体の中で担う役割に照らして考えることが重要です。
視点
改善活動は、目的・対象・実施時点・得られる成果という観点をそろえて捉えると、個別の作業ではなく、全体の流れの中での役割を整理しやすくなる。
確認ポイント
- 活動の目的を一文で言い換え、何を対象にしているか確認する
- 前後の活動とのつながりを見て、プロセス内の位置づけを整理する
- 実施した結果として何を確認・評価する活動かを区別する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
図のcは改善活動の実施より前に置かれ、在庫日数7日以内や誤出荷率3%以内という、業務遂行状況を測定する具体的な指標を設定する段階です。したがってKPIの設定に該当する。実際の成果測定は、改善活動の実施後に行う。
理由
図では、最終的な物流コスト削減の目標を起点に、cの段階で在庫日数7日以内、誤出荷率3%以内という具体的な管理指標を設定している。これは業務の進捗や達成状況を測るKPIに当たる。
比較
10%の物流コスト削減は全体的な到達目標であり、在庫日数や誤出荷率はその達成に向けた途中の測定指標です。改善活動の実施後にある「成果の計測と目標値とのギャップ分析」が、実績を確認する段階です。
選択肢ア
これは不正解だよ。CSFの抽出は、目標達成に不可欠な成功要因を明らかにする活動である。図のcでは、在庫日数や誤出荷率のような具体的に測定できる達成基準を設定しており、成功要因そのものを抽出する段階ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。KGIの設定は、最終的に目指す成果や到達目標を定めることである。図では「10%の物流コストの削減」がその位置付けに当たり、cに示された在庫日数や誤出荷率という途中の管理指標とは役割が異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。KPIは、最終目標の達成状況を管理するための具体的な業務指標である。図のcでは、在庫日数を7日以内、誤出荷率を3%以内と定めており、改善活動の実施前に測定可能な基準を設定しているため、KPIの設定に該当する。
選択肢エ
これは不正解だよ。MBOは、組織や個人が目標を共有し、その達成度を管理する目標による管理の仕組みである。図のcは制度の導入ではなく、在庫日数や誤出荷率という業務上の具体的な指標を定める段階なので、MBOとは異なる。
学習のポイント
KGI・CSF・KPI・MBOの役割と、業務改善プロセス上の位置を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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