AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ

平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

クライアントサーバシステムにおいて,クライアント側からストアドプロシージャを利用したときの利点として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    クライアントとサーバの間の通信量を削減できる。
  2. イ
    サーバ内でのデータベースファイルへのアクセス量を削減できる。
  3. ウ
    サーバのメモリ使用量を削減できる。
  4. エ
    データの格納領域を削減できる。
解き方のヒントを見る

役割分担と処理位置を見極める

この分野では、処理をどこに置くかという設計上の観点に注目し、利用者側と提供側の責務、変更時の影響範囲、運用上の確認点を順に整理し、複数の観点を混同せずに考えます。

この問題で問われていること

選択肢を読むときは、処理の実行場所と責務の分担が、保守や運用のしやすさにどう関係するかという一つの観点だけに絞り、説明の前提がそろっているかを比較してください。

視点

処理の配置を考える際は、単一の効果だけで判断せず、役割の境界、変更の波及、管理の負担という観点を同じ条件で見比べます。

確認ポイント

  • 各選択肢が示す処理の担当箇所を読み取り、利用側と提供側のどちらに責務が置かれているか確認する。
  • その配置によって、仕様変更や修正が必要になった場合の影響範囲を比較する。
  • 運用時の管理対象と作業負担が、説明されている役割分担と整合しているか点検する。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ストアドプロシージャは、データベースに登録した処理をサーバ側でまとめて実行する仕組みです。そのため、クライアントとサーバ間で処理途中の情報を何度も送受信する必要が減り、通信量を削減できる点が利点です。

理由

複数のデータベース操作をクライアントから個別に要求する代わりに、サーバ側のストアドプロシージャへまとめて依頼できます。処理途中のデータをクライアントへ戻して再送する回数が減るため、通信量の削減につながります。

比較

ストアドプロシージャの主な利点は通信の効率化です。サーバ内のデータベースファイルへのアクセス量、サーバのメモリ使用量、データの格納領域が必ず削減される仕組みではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。ストアドプロシージャはサーバ側で一連のデータベース処理をまとめて実行できるため、クライアントが個々の処理や中間結果を何度も送受信する必要がなくなる。結果として、クライアントとサーバの間の通信量を削減できる。

選択肢イ

これは不正解だよ。ストアドプロシージャを利用しても、検索や更新に必要なサーバ内のデータベースファイルへのアクセスが自動的に減るとは限らない。処理をサーバ側で実行することによる通信量の削減とは、異なる効果である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ストアドプロシージャはサーバ側で処理を実行するため、サーバが処理に必要なメモリを使用することもある。利用によってサーバのメモリ使用量が必ず削減されるわけではなく、主な利点とはいえない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ストアドプロシージャを利用しても、データそのものやデータベースの構造が変わるわけではない。そのため、データの格納領域を削減できるとは限らず、通信量の削減と格納容量の削減は別の事項である。

学習のポイント

処理の実行場所と、クライアント・サーバ間で送受信される情報量を区別して考える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針