AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成23年度特別 システム監査技術者 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア工程の状態や品質を時系列に表した図であり,工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために用いる。
- イ項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり,主要な原因を識別するために用いる。
- ウ二つの特性を横軸と縦軸にとり測定値を打点した図であり,それらの相関を判断するために用いる。
- エ矢印付き大枝の先端に特性を,中枝,小枝に要因を表した図であり,どれがどれに影響しているかを分析するために用いる。
解き方のヒントを見る
図法は目的から区別して考える
品質管理の図法は、見た目の形ではなく何を明らかにするために使うかで区別すると整理しやすくなります。問われている場面でどんな問いに答えたいのかを先に言葉にし、その問いと各手法の役割が噛み合うかを自分で照らし合わせてみましょう。
この問題で問われていること
この問題で押さえる観点は、各図法が「どんな目的の分析に使われるか」という一点です。形や名称が似ている手法でも、扱うデータの性質や、その図から何を読み取りたいのかによって用途は分かれます。
視点
品質管理の手法を学ぶときは、名称と図の形を丸暗記するより「この図を描くと何が分かるのか」「描く前にどんなデータや情報が必要か」を対にして覚えると、似た手法どうしを混同しにくくなります。一つの手法について、使う目的と、その目的に向かない場面の両方を説明できるかを自分に問うと理解が深まります。
確認ポイント
- 問われている場面で、図を使って最終的に何を明らかにしたいのかを自分の言葉で一文にまとめられるか
- その目的を達成するために、どのような種類のデータや情報を図に入力する必要があるかを考えたか
- 各手法について、名称や形の印象ではなく用途の観点から他の手法との違いを説明できるか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
パレート図は、不良などを項目別に層別し、出現度数の大きい順に棒グラフで並べ、累積和(累積比率)の折れ線を重ねた図だよ。少数の主要な項目が全体の大部分を占めることを見つけ、重点的に取り組むべき原因を識別するために使う。だから正解はイになるよ。
理由
パレート図は、項目別の度数を大きい順に並べた棒グラフに累積和の折れ線を重ねた図だよ。上位のどの項目で全体の何割を占めるかがすぐに分かるので、重点的に対策すべき主要な原因を識別するのに向いている。この内容はイの記述と一致しているね。
比較
アの時系列で工程の安定を判断する図は管理図、ウの二つの特性の相関を見る図は散布図、エの大枝・中枝・小枝で特性と要因の関係を表す図は特性要因図だよ。どれもQC七つ道具の一つだけど、パレート図とは形も用途も違うんだ。
選択肢ア
これは不正解だよ。工程の状態や品質を時系列に打点して、工程が安定した状態にあるかどうかを判断するのは管理図の用途だよ。パレート図は時間の推移を見る図ではなく、項目別の出現度数を大きい順に並べて累積和を示す図なので、この記述には当てはまらないんだ。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。パレート図は、項目別に層別したデータを出現度数の大きい順に棒グラフで並べ、累積和を折れ線で示した図なんだ。上位の少数の項目が全体のどれくらいを占めるかが分かるので、重点的に対策すべき主要な原因を識別するために使う。記述の内容とぴったり一致しているよ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。二つの特性を横軸と縦軸にとって測定値を打点し、それらの相関を判断するのは散布図の用途だよ。パレート図は二つの特性の関係を見る図ではなく、項目別の度数を大きい順に並べて累積和を示す図だから、この記述は当てはまらないんだ。
選択肢エ
これは不正解だよ。矢印付きの大枝の先端に特性を書き、中枝・小枝に要因を書いて、どれがどれに影響しているかを分析するのは特性要因図(魚の骨図)の用途だよ。パレート図は要因の関係を枝で表す図ではなく、度数の大きい順に並べて累積和を示す図なんだ。
学習のポイント
パレート図・管理図・散布図・特性要因図の、図の形と用途の対応を区別すること。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針