AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問30
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア勤務時間,出退勤時刻などの労働条件は,契約先が調整する。
- イ雇用主が自らの指揮命令の下に当該労働者を業務に従事させる。
- ウ当該労働者は,契約先で働く期間は,契約先との間にも雇用関係が生じる。
- エ当該労働者は,契約先の指示によって配置変更が行える。
解き方のヒントを見る
契約と指揮命令の整理視点
契約上の立場だけで判断せず、実際の仕事の進め方を確認し、誰が業務内容や手順、時間、場所などを決めているのかを整理して考えましょう。複数の要素をまとめて捉え、名称に引きずられないことが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、契約書の呼び名や形式に先に結論を求めず、仕事の実態を観察したときに、当事者間の関係をどのように捉えるべきかという一点だけに、落ち着いて注目してください。
視点
契約の名称と実際の運用は、必ずしも同じ見え方になるとは限りません。判断するときは、表面的なラベルではなく、当事者の役割と日常の関係を切り分け、設問が示す事実を丁寧に対応づけます。
確認ポイント
- 契約上の名称と、設問に描かれた実際の関わり方を混同していないか確認する。
- 誰がどのような場面で相手の仕事に関与しているかを、事実として読み取る。
- 一つの言葉や印象だけで決めず、示された事情全体の関係を同じ基準で見直す。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
請負契約では、労働者を雇用する側が自らの指揮命令の下で業務に従事させる。契約先で働く場合でも、契約先との雇用関係が生じるわけではありません。
理由
請負契約では、労働者を雇用する側が、自己の責任で労働者を業務に従事させる。勤務場所が契約先の事業所であっても、雇用関係の相手が契約先に変わるわけではありません。
比較
契約先が勤務条件を調整したり、直接の指示によって配置変更を行ったりする内容は、請負契約における役割分担と合わない。雇用主と契約先を区別して判断する。
選択肢ア
これは不正解だよ。請負契約では、契約先が受託した業務のために、労働者の勤務時間や出退勤時刻などを直接調整する立場ではない。これらの労働条件を契約先が決めると、雇用主と契約先の役割を取り違えるため、設問の適切な内容とはいえない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。請負契約では、労働者を雇用している側が、自らの指揮命令の下でその労働者を業務に従事させる。契約先の事業所で働くこと自体は、契約先との雇用関係や直接の指揮命令関係を意味しないため、この記述が請負の関係に合致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。請負契約で労働者が契約先の事業所などで働いても、働く期間中に契約先との雇用関係が生じるわけではない。雇用主との関係を維持したまま業務に従事するので、契約先との雇用関係の発生を前提にするこの記述は誤りである。
選択肢エ
これは不正解だよ。請負契約では、契約先が労働者に指示して配置変更を行うのではなく、雇用主側が自らの責任と指揮命令の下で業務への従事方法を扱う。契約先の指示による配置変更を認めるこの記述は、請負契約の役割分担と整合しない。
学習のポイント
請負契約における雇用主と契約先の役割分担を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問30(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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